まつもと‐けいどう【松本奎堂】
[1832〜1863]幕末の尊攘派の志士。三河の人。通称、謙三郎。昌平坂学問所に学び、のち大坂に家塾を開いた。中山忠光らと天誅組を組織して大和に挙兵したが、8月18日の政変で賊名を受けて敗死。
まつら‐せいざん【松浦静山】
[1760〜1841]江戸後期の大名。肥前平戸藩主。名は清。藩政改革に尽力し、藩校維新館を設立するなど学問を奨励した。随筆「甲子夜話(かっしやわ)」の著作がある。
みなぶち‐の‐しょうあん【南淵請安】
飛鳥(あすか)時代の学問僧。漢(あや)氏の出身。小野妹子に随行し、隋に留学。帰国後、中大兄皇子・中臣鎌足らに儒学を教授。みなみぶちのしょうあん。生没年未詳。
もとおり‐おおひら【本居大平】
[1756〜1833]江戸後期の国学者。伊勢の人。号、藤垣内(ふじのかきつ)。宣長に入門し、のち、その養子となる。紀州侯に仕え、宣長の学問を継承し、普及に努めた。著「古学要」「神楽歌新釈」「玉鉾...
やすい‐そっけん【安井息軒】
[1799〜1876]江戸末期の儒学者。日向(ひゅうが)の人。名は衡。字(あざな)は仲平。飫肥(おび)藩校の助教、のち、昌平坂学問所教授。考証にすぐれたが、海防・軍備などの政策も論じた。著「左伝...
ラーズィ【Abū Bakr Muhammad ibn ZaKarīyā al-Rāzī】
[841ころ〜926]イスラムの医者・化学者。イラン生まれ。宗教を学問研究の敵と公言。医学全書「集説」を著した。ラテン語名ラーゼス(Rhazes)。
りょ‐ほんちゅう【呂本中】
[1084?〜1145]中国、宋代の思想家。字(あざな)は居仁。東莱先生と称された。程顥(ていこう)・程頤(ていい)の学問を学び、また、博学で、詩文にも長じた。著「春秋解」「童蒙訓」「師友淵源録...
ルソー【Jean-Jacques Rousseau】
[1712〜1778]フランスの啓蒙思想家・小説家。スイス生まれ。「学問芸術論」で人為的文明社会を批判して自然にかえれと主張、「エミール」では知性偏重の教育を批判した。また、「社会契約論」では人...
レオ【Leo】
ローマ教皇の名。 (1世)[?〜461]第45代教皇。在位440〜461。ペラギウスらの異端と争い、キリスト単性説を排し、正統教義を確立。フン族・バンダル族の侵入からローマを守った。 (3世...
ろうし【老子】
中国、春秋戦国時代の楚の思想家。姓は李、名は耳(じ)。字(あざな)は伯陽。諡号(しごう)は耼(たん)。儒教の人為的な道徳・学問を否定し、無為自然の道を説いた。現存の「老子」の著者といわれ、周の...