すえ‐はるかた【陶晴賢】
[1521〜1555]室町後期の武将。大内義隆に仕えたが、のち、義隆を討ち、大友宗麟(おおともそうりん)の弟晴英を迎えて大内家の後嗣とした。毛利元就(もうりもとなり)と厳島(いつくしま)で戦って...
すずき‐ちょうきち【鈴木長吉】
[1848〜1919]鋳金家。帝室技芸員。武蔵の人。本名嘉幸(かこう)、長吉は通称。岡野東竜斎に師事。蝋型(ろうがた)技法にすぐれ、海外博覧会に出品して賞を受けた。
スティーグリッツ【Alfred Stieglitz】
[1864〜1946]米国の写真家。妻は画家のオキーフ。写真家集団「フォトセセッション」を主宰、「カメラ‐ワーク」誌を創刊するなど、近代写真の先駆者とされる。代表作「終点」「三等船室」など。
せきしつ‐ぜんきゅう【石室善玖】
[1294〜1389]室町初期の臨済宗の僧。筑前の人。元に渡って古林清茂(くりんせいむ)に学び、帰朝後、天竜寺・円覚寺・建長寺などを歴住。五山文学興隆の基礎を築いた。
せきとう【石濤】
[1642〜1707]中国、清初の画家。姓は朱、名は若極。法名、道済または原済。字(あざな)は石濤。号、苦瓜(くか)和尚・大滌子(だいてきし)など。明の宗室の出身。山水画に意想豊かな独創性を示した。
せき‐の‐まごろく【関孫六】
室町後期、美濃の刀工。名は兼元。初代兼元に次ぐ2代目で、孫六は俗称。関に住んだ3代目と混同され、江戸時代に関の孫六と称されるようになったといわれる。刃文の三本杉が特色。生没年未詳。
せっしゅう【雪舟】
[1420〜1506]室町後期の画僧。備中の人。諱(いみな)は等楊(とうよう)。京都の相国寺に入り、画技を周文に学んだ。山口に画房、雲谷庵(うんこくあん)を開設。渡明を挟んで宋元画を広く学び、の...
せっそん【雪村】
[1504〜?]室町後期の画僧。常陸(ひたち)の人。諱(いみな)は周継。号、鶴船・舟居斎。雪舟に私淑。関東・東北地方で活躍した。作「風濤図」など。
せんじゅん【専順】
[1411〜1476]室町中期の連歌師。京都六角堂頂法寺の僧で、宗祇(そうぎ)の師といわれる。「新撰菟玖波集」に108句が入集。著「片端(かたはし)」「法眼専順連歌」など。
ぜっかい‐ちゅうしん【絶海中津】
[1336〜1405]室町前期の臨済宗の僧。土佐の人。別号、蕉堅道人。夢窓疎石に学び、明に渡る。帰国後、足利義満に信任され、等持寺・相国寺などの住持になる。義堂周信とともに五山文学の双璧といわれ...