やまもと‐みちこ【山本道子】
[1936〜 ]小説家。東京の生まれ。本姓、古屋。結婚後、夫の任地オーストラリアに3年間居住。帰国後、海外駐在員の妻を描いた「ベティさんの庭」で芥川賞受賞。他に「ひとの樹」「喪服の子」など。
やまもと‐ゆうぞう【山本有三】
[1887〜1974]劇作家・小説家。栃木の生まれ。本名、勇造。人道主義的な社会劇作家として出発、のち理想主義的な小説を発表。文化勲章受章。戯曲「嬰児殺し」「坂崎出羽守」、小説「波」「女の一生」...
ヤン‐イー【楊逸】
[1964〜 ]小説家。ハルビンの生まれ。本名、劉荍(リュウチョウ)。留学生として来日した後、中国語講師などを経て「ワンちゃん」で作家デビュー。「時が滲む朝」で芥川賞受賞。母語を日本語としない外...
ヤン‐ソギル【梁石日】
[1936〜2024]小説家・詩人。大阪の生まれ。本名、正雄(ジョンウ)。在日朝鮮人二世。「狂躁曲」(のち「タクシー狂躁曲」と改題)でデビュー。同作は崔洋一監督「月はどっちに出ている」で映画化さ...
ゆいかわ‐けい【唯川恵】
[1955〜 ]小説家・エッセイスト。石川の生まれ。本名、宮武泰子(たいこ)。OL生活を経て作家となる。等身大と評されるエッセーや、女性心理を繊細かつ大胆に描く恋愛小説で女性の支持を得る。「肩ご...
ユイスマンス【Joris-Karl Huysmans】
[1848〜1907]フランスの小説家。自然主義から唯美主義を経て神秘主義に転じた。作「さかしま」「彼方」など。
ゆうき‐しょうじ【結城昌治】
[1927〜1996]小説家。東京の生まれ。本名、田村幸雄。推理小説やスパイ小説を数多く発表し人気作家となる。硬質の作風で、日本のハードボイルドの先駆者と呼ばれた。「軍旗はためく下に」で直木賞受...
ゆう‐みり【柳美里】
[1968〜 ]小説家・劇作家。神奈川の生まれ。在日韓国人二世。劇団東京キッドブラザースに入団。女優・演出助手を務める。のち「魚の祭」で岸田国士(くにお)戯曲賞を当時の最年少記録で受賞。小説「家...
ゆき‐しげこ【由起しげ子】
[1900〜1969]小説家。大阪の生まれ。本名、伊原志げ。旧姓、新飼。「本の話」で小谷剛とともに戦後初の芥川賞受賞。他に「警視総監の笑ひ」「女中ッ子」「沢夫人の貞節」など。
ユゴー【Victor Marie Hugo】
[1802〜1885]フランスの詩人・小説家・劇作家。ロマン主義文学の指導者。共和主義者としてナポレオン3世のクーデターに反対し、19年間亡命。詩集「懲罰詩集」「静観詩集」、小説「ノートルダム‐...