イスカンデル【Fazil' Abdulovich Iskander】
[1929〜2016]ジョージア(グルジア)のアブハジア自治共和国の小説家・詩人。アブハジアを舞台とした作品をロシア語で書いた。小説「チェゲムのサンドロおじさん」で知られる。
いずみ‐きょうか【泉鏡花】
[1873〜1939]小説家・劇作家。石川の生まれ。本名、鏡太郎。尾崎紅葉の門下。繊細優雅な文体で、独特の浪漫的境地を開いた。小説「夜行巡査」「照葉(てりは)狂言」「高野聖(こうやひじり)」「婦...
いそざき‐けんいちろう【磯崎憲一郎】
[1965〜 ]小説家。千葉の生まれ。平成19年(2007)「肝心の子供」で文芸賞を受賞し作家デビュー。商社に勤務するかたわら執筆活動を続け、「終(つい)の住処(すみか)」で芥川賞受賞。他に「眼...
いちかわ‐さおう【市川沙央】
[1979〜 ]小説家。令和5年(2023)「ハンチバック」で文学界新人賞を受賞して小説家デビュー。同作で第169回芥川賞を受賞した。
いちほ‐みち【一穂ミチ】
[1978〜 ]小説家。大阪の生まれ。平成19年(2007)「雪よ林檎の香のごとく」が雑誌に掲載されて小説家デビュー。「スモールワールズ」で吉川英治文学新人賞を受賞。「ツミデミック」で第171回...
いつき‐ひろゆき【五木寛之】
[1932〜 ]小説家。福岡の生まれ。朝鮮からの引き揚げ体験を経て、放送界で活躍。現代に生きる青年のニヒリズムを明晰(めいせき)な筆致で描き、人気を集める。「蒼(あお)ざめた馬を見よ」で直木賞受...
いで‐まごろく【井出孫六】
[1931〜2020]小説家・ルポライター。長野の生まれ。実証的な手法で社会問題に鋭く切り込む。「アトラス伝説」で直木賞受賞。他に「秩父困民党群像」「終わりなき旅」「島へ」など。
いとう‐えいのすけ【伊藤永之介】
[1903〜1959]小説家。秋田の生まれ。本名、栄之助。東北の貧しい農民の生活を共感を込めて描き、独自の農民文学を開拓。作「梟」「鶯」「警察日記」など。
いとう‐けいいち【伊藤桂一】
[1917〜2016]小説家・詩人。三重の生まれ。中国での軍隊生活を生かした戦記ものを叙事詩的な手法で描く。「蛍の河」で直木賞受賞。他に「悲しき戦記」「静かなノモンハン」「月下の剣法者」など。芸...
いとう‐さちお【伊藤左千夫】
[1864〜1913]歌人・小説家。千葉の生まれ。本名、幸次郎。正岡子規に師事し、師の没後は根岸派を継承、「馬酔木(あしび)」「アララギ」を主宰。門下に斎藤茂吉・島木赤彦などがいる。歌集「左千夫...