あおき‐しげる【青木繁】
[1882〜1911]洋画家。久留米の生まれ。西欧世紀末芸術の影響を受けて伝説・神話に取材した作品が多い。放浪のうちに夭折。「海の幸」「わだつみのいろこの宮」などの作がある。
いのうえ‐きんが【井上金峨】
[1732〜1784]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は立元。伊藤仁斎・荻生徂徠(おぎゅうそらい)の学を学び、のち折衷学派を確立。著「経義折衷」など。
かたやま‐けんざん【片山兼山】
[1730〜1782]江戸中期の儒学者。上野(こうずけ)の人。名は世璠。荻生徂徠(おぎゅうそらい)の古文辞学を学んだが、のちこれを批判し、唐宋諸家の説を加え、折衷学を提唱した。→折衷学派
コルビエール【Tristan Corbière】
[1845〜1875]フランスの詩人。自費出版の詩集「黄色い恋」を残して無名のまま夭折(ようせつ)。死後、ベルレーヌが「呪われた詩人」の一人として紹介したことから、象徴派詩人として認められた。
しゃく‐ちょうくう【釈迢空】
折口信夫(おりくちしのぶ)の号。
ジード【Charles Gide】
[1847〜1932]フランスの経済学者。労働価値説と効用価値説を折衷、消費組合運動の理論的指導者となった。C=リストとの共著「経済学説史」は名著の誉れが高い。
せきね‐しょうじ【関根正二】
[1899〜1919]洋画家。福島の生まれ。幻想に満ちた表現主義的な画風で注目されたが、結核で夭折(ようせつ)。
たかさぶ‐りゅうたつ【高三隆達】
[1527〜1611]室町末期・安土桃山時代の日蓮宗の僧。堺の人。日本に渡来した宋人の子孫で、書道・連歌・音曲などに非凡な才能を発揮。諸種の音曲を折衷して独特の隆達節を創始し、庶民の間に流行させた。
たきい‐こうさく【滝井孝作】
[1894〜1984]小説家・俳人。岐阜の生まれ。俳号、折柴(せっさい)。初め河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)に師事。のち長編小説「無限抱擁」で、独特の私小説作家として知られるようになった。句...
よねざわ‐ほのぶ【米沢穂信】
[1978〜 ]小説家。岐阜の生まれ。平成13年(2001)「氷菓(ひょうか)」で角川学園小説大賞奨励賞を受賞し、小説家デビュー。ミステリー小説を中心に執筆、「折れた竜骨」で日本推理作家協会賞を...