あおうどう‐でんぜん【亜欧堂田善】
[1748〜1822]江戸後期の洋風画家。岩代(いわしろ)の人。本名、永田善吉。画僧月僊(げっせん)・谷文晁(たにぶんちょう)に師事、松平定信の御用絵師となる。江戸で洋風画法や銅版画を学び、江戸...
ふじい‐けんじろう【藤井健次郎】
[1866〜1952]植物学者。金沢の生まれ。東大教授。染色体に二重螺旋(らせん)構造を発見するなど、細胞遺伝学に多くの業績がある。国際細胞学雑誌「キトロギア」を創刊。文化勲章受章。
ふじい‐たかなお【藤井高尚】
[1764〜1840]江戸後期の国学者・歌人・神官。備中の人。通称、忠之丞。号、松の屋・松斎。本居宣長の門下で、すぐれた文章家であった。著「三(みつ)のしるべ」「伊勢物語新釈」など。
ふじえだ‐しずお【藤枝静男】
[1907〜1993]小説家。静岡の生まれ。本名、勝見次郎。戦後、眼科医のかたわら文筆生活に入る。志賀直哉に傾倒。現実と幻想を織り交ぜた私小説を書く。「空気頭」で芸術選奨。他に「欣求浄土(ごんぐ...
ふじさわ‐しゅうへい【藤沢周平】
[1927〜1997]小説家。山形の生まれ。本名、小菅留治(こすげとめじ)。不遇な下級武士や市井に生きる庶民を描いた時代小説で大ブームを巻き起こす。特に端正な文体で書かれた人情ものは絶大な人気を...
ふじしま‐たけじ【藤島武二】
[1867〜1943]洋画家。鹿児島の生まれ。初め日本画、のち洋画を学び、東洋的人物画の完成に努め、晩年は日本的風景画の作品を描いた。白馬会創立会員。文化勲章受章。
ふじもり‐せいきち【藤森成吉】
[1892〜1977]小説家・劇作家。長野の生まれ。人生派作家として出発、のちプロレタリア文学運動に参加。戯曲「何が彼女をさうさせたか」、小説「若き日の悩み」など。
ふじわら‐せいか【藤原惺窩】
[1561〜1619]安土桃山・江戸初期の儒学者。播磨(はりま)の人。冷泉(れいぜい)家の出身。名は粛。字(あざな)は斂夫。初め相国寺に入ったが、のち還俗(げんぞく)。朱子学を究め、門人から林羅...
ふじわら‐の‐あきひら【藤原明衡】
[989〜1066]平安中期の学者。文章博士(もんじょうはかせ)・大学頭(だいがくのかみ)を歴任。詩文に秀で、「本朝文粋」を編集。著「明衡往来(めいごうおうらい)」「新猿楽記」など。