あらい‐かんぽう【荒井寛方】
[1878〜1945]日本画家。栃木の生まれ。本名、寛十郎。水野年方に歴史画を学び、文展、のち院展で活躍。インドのアジャンタ壁画や、法隆寺金堂壁画の模写事業に加わった。
いぬ‐くぼう【犬公方】
江戸幕府第5代将軍、徳川綱吉の通称。生類(しょうるい)憐みの令を出し、極端に犬を愛護したことによる。
うらべ‐かねかた【卜部懐賢】
鎌倉中期の神道家・古典学者。名は兼方とも。著「釈日本紀」など。生没年未詳。
おいち‐の‐かた【お市の方】
⇒小谷(おだに)の方
おだに‐の‐かた【小谷の方】
[1547〜1583]織田信長の妹。名は市(いち)。小谷城主浅井長政に嫁ぎ、長政の没後、柴田勝家に再嫁。羽柴秀吉に攻められ、勝家とともに自刃。淀君、崇源院の母。お市の方。
かぶらぎ‐きよかた【鏑木清方】
[1878〜1972]日本画家。東京の生まれ。本名、健一。水野年方に師事し、早くから挿絵を描き、情趣豊かな明治の風俗を絵にとどめた。歌川派の浮世絵から出て、文学的教養と清新な感覚で、近代的美人画...
くさま‐なおかた【草間直方】
[1753〜1831]江戸後期の商人・学者。大坂の人。通称、鴻池屋伊助。両替商を営みながら、貨幣経済の構造や沿革を研究した。著「三貨図彙」「草間伊助筆記」など。
さとう‐なおかた【佐藤直方】
[1650〜1719]江戸中期の儒学者。備後の人。山崎闇斎(やまざきあんさい)に師事。崎門三傑の一人と称されたが、朱子学の純一性を主張し、垂加神道を唱えた師のもとを去った。著「四書便講」など。
めんざん‐ずいほう【面山瑞方】
[1683〜1769]江戸中期の曹洞宗の僧。肥後の人。卍山道白(まんざんどうはく)・損翁宗益らに師事。曹洞宗の中興と称される。著「正法眼蔵渉典録」など。
やまざき‐なおまさ【山崎直方】
[1870〜1929]地理学者。高知の生まれ。東大に地理学科を創設、また日本地理学会を組織。日本アルプス立山にカールを発見するなど多くの業績があり、日本での氷河の存在についても論争。佐藤伝蔵との...