ちの‐しょうしょう【茅野蕭々】
[1883〜1946]ドイツ文学者・歌人。長野の生まれ。本名、儀太郎。雅子の夫。著「ゲョエテ研究」、翻訳「リルケ詩抄」。
ちょうげつ【澄月】
[1714〜1798]江戸中期の歌僧。備中(びっちゅう)の人。号、垂雲軒・酔夢庵。京都岡崎に住む。寛政期の和歌四天王の一人。著「垂雲和歌集」「澄月法師千首」など。
とき‐ぜんまろ【土岐善麿】
[1885〜1980]歌人・国文学者。東京の生まれ。別号、哀果。3行書きのローマ字歌集「NAKIWARAI」で注目された。また、ローマ字運動家としても知られる。著「田安宗武」など。
としひと‐しんのう【智仁親王】
[1579〜1629]江戸初期の親王。正親町(おおぎまち)天皇の皇子誠仁親王の子。桂離宮の造営で知られる。和歌にすぐれ、細川幽斎から古今伝授を受けた。八条宮。
とみざき‐しゅんしょう【富崎春昇】
[1880〜1958]地歌・箏曲(そうきょく)演奏家。大阪の生まれ。本名、吉倉助次郎。富崎宗順に師事。古典曲の演奏家として活躍。「春の江の島」「蓬生(よもぎゆう)」なども作曲。
ともひら‐しんのう【具平親王】
[964〜1009]平安中期の文人・歌人。村上天皇の第7皇子。中務(なかつかさ)卿。六条宮・千種(ちぐさ)殿・後(のちの)中書王とよばれる。文才豊かで、和歌・漢詩文に長じ、音楽・陰陽(おんよう)...
とらざわ‐けんぎょう【虎沢検校】
[?〜1654]文禄・慶長(1592〜1615)のころに活躍した三味線の名手。師匠の石村検校から伝えられた三味線組歌の琉球組を発展させて、本手組・破手組(はでぐみ)をつくったといわれる。
とんあ【頓阿】
[1289〜1372]鎌倉末・南北朝時代の歌人。俗名、二階堂貞宗。比叡山で修行し、のち諸国を行脚。和歌を藤原為世に学び、二条派を再興。和歌四天王の一人。「新拾遺和歌集」の完成に尽力。著「井蛙(せ...
ドニ【Maurice Denis】
[1870〜1943]フランスの画家。ゴーギャンの影響下に結成されたナビ派の中心となる。のち多数の宗教画を描いた。作「聖歌」など。
なかい‐ひでお【中井英夫】
[1922〜1993]小説家。東京の生まれ。短歌雑誌の編集長時代に寺山修司らを見いだす。のち創作に専念し、塔晶夫の筆名で発表した「虚無への供物」で評価を得る。「悪夢の骨牌(カルタ)」で泉鏡花文学...