おもだか‐ひさたか【沢瀉久孝】
[1890〜1968]国文学者。三重の生まれ。万葉集の研究に専念し、訓詁注釈に業績を残した。著「万葉集注釈」「万葉の作品と時代」「万葉古径」など。
さわい‐しんいちろう【沢井信一郎】
[1938〜2021]映画監督。静岡の生まれ。本名、信治。「野菊の墓」で監督デビュー。代表作「Wの悲劇」「早春物語」「わが愛の譜(うた) 滝廉太郎物語」「時雨(しぐれ)の記」など。
さわき‐きんいち【沢木欣一】
[1919〜2001]俳人。富山の生まれ。加藤楸邨・中村草田男に師事。昭和21年(1946)「風」を創刊、社会性俳句を推進した。
さわき‐こうたろう【沢木耕太郎】
[1947〜 ]ノンフィクション作家。東京の生まれ。本名は非公開。「若き実力者たち」「敗れざる者たち」で注目を集め、日本社会党委員長浅沼稲次郎刺殺事件を題材とした「テロルの決算」で大宅壮一ノンフ...
さわずみ‐けんぎょう【沢住検校/沢角検校】
室町末期から江戸初期に、京都で活躍した琵琶法師。虎沢検校の門弟で、初めて浄瑠璃に三味線を合わせて演奏したという。生没年未詳。
さわだ‐ふじこ【沢田ふじ子】
[1946〜 ]小説家。愛知の生まれ。高校教師、京都の西陣織工を経て作家活動に入り「石女(うまずめ)」で注目される。短編「寂野(さみしの)」と長編「陸奥甲冑記(みちのくかっちゅうき)」で吉川英治...
さわ‐のぶよし【沢宣嘉】
[1836〜1873]江戸末期の公家。三条実美(さんじょうさねとみ)とともに攘夷派として活躍。文久3年(1863)8月18日の政変で七卿落ちの一人として長州に逃れた。維新後は九州鎮撫総督などを歴...
さわむら‐そうじゅうろう【沢村宗十郎】
歌舞伎俳優。屋号、紀伊国屋。代々和実(わじつ)の芸を得意とする。 (初世)[1685〜1756]沢村長十郎の門弟。初め大坂で修業、のち江戸に下り、2世市川団十郎とともに享保期(1716〜173...
さわむら‐たのすけ【沢村田之助】
歌舞伎俳優。屋号、紀伊国屋。 (初世)3世沢村宗十郎の初名。 (3世)[1845〜1878]5世宗十郎の次男。幕末から明治初期にかけての名女方。壊疽(えそ)にかかり、引退。
たくあん‐そうほう【沢庵宗彭】
[1573〜1646]江戸初期の臨済宗の僧。但馬(たじま)の人。一凍紹滴の法を継ぎ、大徳寺の住持となる。寛永6年(1629)紫衣事件で出羽に流され、のち赦免。徳川家光建立の東海寺の開山となる。著...