あんねん【安然】
平安前期の天台宗の僧。円仁・遍昭に学び、のちに比叡山五大院に住し、台密(たいみつ)教理を大成。生没年未詳。著「悉曇蔵(しったんぞう)」など。阿覚大師。
いつねん【逸然】
[1601?〜1668]中国、明(みん)の黄檗(おうばく)宗僧侶。浙江(せっこう)の人。1644年に来日し、長崎興福寺第3代住持となる。隠元の日本招請に尽力したほか、北宗画風の人物画・仏画にすぐ...
きょねん【巨然】
中国、五代南唐・宋初の画家。江寧(江蘇省)の人。師の董源(とうげん)とともに南宗画の祖とされ、「董巨」と並称される。生没年未詳。
ぎょうねん【凝然】
[1240〜1321]鎌倉後期の華厳宗の僧。伊予の人。字(あざな)は示観。各宗の教義に精通。後宇多上皇に菩薩戒を授け、東大寺戒壇院の長老となった。著述1200余巻といわれ、「八宗綱要」「浄土源流...
たんねん【湛然】
[711〜782]中国、唐の僧。天台宗中興の祖。常州晋陵(江蘇省)の人。荊渓(けいけい)尊者・妙楽大師ともよばれる。智顗(ちぎ)の著述の研究と普及に努めた。著「法華玄義釈籤」「止観大意」など。
ちょうねん【奝然】
[?〜1016]平安中期の三論宗の僧。京都の人。永観元年(983)入宋、大蔵経や三国伝来といわれる釈迦(しゃか)像を持ち帰った。帰国後、嵯峨に清涼寺を建てようとして果たせず、弟子が建立。
ひろせ‐いぜん【広瀬惟然】
[?〜1711]江戸前期の俳人。美濃の人。通称、源之丞。別号、素牛・鳥落人など。芭蕉の門人。師の没後、諸国を放浪。新奇軽妙な句風で口語調も試み、一茶らの先駆とされる。編著「藤の実」「二葉集」など。
ほうねん【法然】
[1133〜1212]平安末期の浄土宗の僧。美作(みまさか)の人。諱(いみな)は源空。比叡山の黒谷で天台および諸宗を学び、安元元年(1175)称名念仏に専念する立場を確立し浄土宗を開いた。洛東吉...
もう‐こうぜん【孟浩然】
⇒もうこうねん(孟浩然)
もう‐こうねん【孟浩然】
[689〜740]中国、盛唐の詩人。襄陽(じょうよう)(湖北省)の人。名は浩。浩然は字(あざな)。官には就かなかった。五言詩を多く作り、絵画的な自然描写にすぐれて王維と並び称された。特に「春暁」...