アストゥリアス【Miguel Ángel Asturias】
[1899〜1974]グアテマラの小説家。1967年、ノーベル文学賞受賞。作「緑の法王」「グアテマラの週末」など。
かたおか‐てっぺい【片岡鉄兵】
[1894〜1944]小説家。岡山の生まれ。新感覚派からプロレタリア文学に転換。のちに検挙され転向してからは通俗小説を書いた。代表作「綱の上の少女」「生ける人形」「朱と緑」など。
ケラー【Gottfried Keller】
[1819〜1890]スイスのドイツ系小説家。19世紀ドイツ写実主義文学の代表者。小説「緑のハインリヒ」、短編集「ゼルトビラの人々」など。
こすぎ‐てんがい【小杉天外】
[1865〜1952]小説家。秋田の生まれ。本名、為蔵。斎藤緑雨に師事。ゾラの自然主義の影響を受けて「はつ姿」「はやり唄」を発表。他に通俗的小説「魔風恋風」などがある。
さいとう‐とらじろう【斎藤寅次郎】
[1905〜1982]映画監督。秋田の生まれ。本名、寅二郎。榎本健一、古川緑波(ろっぱ)などを起用した喜劇映画を量産、「喜劇の神様」とも呼ばれた。代表作「子宝騒動」「ハワイ珍道中」「珍説忠臣蔵」など。
さとう‐あいこ【佐藤愛子】
[1923〜 ]小説家。大阪の生まれ。紅緑(こうろく)の娘。詩人のサトウ・ハチローは異母兄。体験的なテーマを扱った家庭小説を、骨太でおおらかなタッチで執筆。「戦いすんで日が暮れて」で直木賞受賞。...
さとう‐はちろう【サトウハチロー】
[1903〜1973]詩人。東京の生まれ。本名、佐藤八郎。紅緑の長男。愛子は異母妹に当たる。詩人として出発し、童謡・歌謡曲の作詞家としても活躍。詩集「爪色の雨」「おかあさん」など。
しもむら‐おさむ【下村脩】
[1928〜2018]生物学者。京都の生まれ。昭和37年(1962)オワンクラゲの発光の仕組みを解明し、その過程で発光物質イクオリンとGFP(緑色蛍光蛋白質)の抽出に成功。平成20年(2008)...
なかむら‐くさたお【中村草田男】
[1901〜1983]俳人。中国アモイの生まれ。本名、清一郎。「ホトトギス」の同人。新興俳句に対して批判的立場をとった。のち、「万緑」を創刊、主宰。句集「長子」「銀河依然」「美田」など。
はまお‐しろう【浜尾四郎】
[1896〜1935]小説家。東京の生まれ。加藤弘之の孫。古川緑波の兄。検事や弁護士として活躍の後、作家に転身。「殺人鬼」などの本格推理小説を発表した。晩年は貴族院議員。