いのうえ‐ひさし【井上ひさし】
[1934〜2010]小説家・劇作家。山形の生まれ。本名、廈(ひさし)。独自のユーモア感覚と鋭い風刺で幅広い読者層を得る。「手鎖心中」で直木賞受賞。昭和58年(1983)劇団こまつ座の座付作者と...
うめぼり‐こくが【梅暮里谷峨】
[1750〜1821]江戸後期の洒落本作者。上総(かずさ)久留里藩士。通称、反町三郎助。作「傾城買二筋道」「廓(さと)の癖」など。
おう‐とう【王通】
[584ころ〜617]中国、隋代の学者。竜門(山西省)の人。字(あざな)は仲淹(ちゅうえん)。諡(おくりな)は文中子。初唐の詩人王勃の祖父。官を退いて郷里で多くの門下生を育てた。著「文中子中説」...
おおえ‐の‐ちさと【大江千里】
平安前期の歌人。音人(おとんど)の子。兵部大丞(ひょうぶだいじょう)。中古三十六歌仙の一人。宇多天皇の命により「句題和歌(大江千里集)」を撰進。生没年未詳。
おおくに‐たかまさ【大国隆正】
[1793〜1871]江戸末期の国学者。石見(いわみ)の津和野藩士。江戸の生まれ。姓は今井、のち野之口。平田篤胤(ひらたあつたね)に国学、昌平坂学問所で古賀精里(こがせいり)に儒学を学んだ後、文...
おぎわら‐もりえ【荻原守衛】
[1879〜1910]彫刻家。長野の生まれ。号は碌山(ろくざん)。小山正太郎に油絵を学び、のち渡仏して彫刻に転向。作風はロダンの内的生命力の表現に負うところが多く、近代彫刻の幕を開いた。遺作は郷...
おさべ‐ひでお【長部日出雄】
[1934〜2018]小説家。青森の生まれ。郷里である津軽に取材した小説を多く執筆。「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で直木賞受賞。太宰治の評伝「桜桃とキリスト」で大仏次郎賞を受賞。他に「鬼が...
カールフェルト【Erik Axel Karlfeldt】
[1864〜1931]スウェーデンの詩人。郷里の自然と生活を、音楽性に富んだ叙情詩で表現した。死後にノーベル文学賞受賞。作「荒野と愛の詩集」「秋の角笛」など。
くりた‐ひろし【栗田寛】
[1835〜1899]幕末・明治期の歴史学者。常陸(ひたち)の人。号は栗里。水戸の彰考館に入り、「大日本史」の編纂(へんさん)に参加。著「荘園考」など。
たおか‐のりお【田岡典夫】
[1908〜1982]小説家。高知の生まれ。フランスから帰国し、俳優学校で学んだ後に作家活動に入る。郷里の土佐を舞台とした時代小説で知られる。「強情いちご」およびその他の作品で直木賞受賞。他に「...