かや‐しらお【加舎白雄】
[1738〜1791]江戸中期の俳人。信濃国上田の人。本名、吉春。別号は、昨烏・白尾坊など。諸国を遊歴し、江戸に春秋庵を開いた。著「面影集」「加佐里那止(かざりなし)」「俳諧寂栞(さびしおり)」など。
かわひがし‐へきごとう【河東碧梧桐】
[1873〜1937]俳人・書家。愛媛の生まれ。名は秉五郎(へいごろう)。正岡子規に師事。新傾向俳句を唱えた。荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)らと「層雲」を創刊。のち、自由律に進んだ。著「三千...
きたさと‐しばさぶろう【北里柴三郎】
[1853〜1931]細菌学者。熊本の生まれ。ドイツに留学、コッホのもとで研究し、破傷風菌の純粋培養に成功、さらに抗毒素を発見。帰国後ペスト菌を発見し、血清療法を研究。伝染病研究所所長を務めたが...
きのした‐じゅんあん【木下順庵】
[1621〜1699]江戸前期の儒学者。京都の人。名は貞幹(さだまさ)。別号、錦里。松永尺五(まつながせきご)に学び、加賀藩主に仕え、のち将軍綱吉の侍講となった。門下に新井白石・室鳩巣(むろきゅ...
きょくてい‐ばきん【曲亭馬琴】
[1767〜1848]江戸後期の読本作者。江戸の人。本姓は滝沢。名は興邦(おきくに)。別号、大栄山人・著作堂。山東京伝に師事して黄表紙「尽用而二分狂言(つかいはたしてにぶきょうげん)」を発表。以...
くさば‐はいせん【草場佩川】
[1787〜1867]江戸後期の儒学者・漢詩人。肥前の人。名は韡。字(あざな)は棣芳。江戸で古賀精里に学び、佐賀藩に仕え、詩と絵に長じた。著「佩川詩鈔」など。
せりざわ‐こうじろう【芹沢光治良】
[1897〜1993]小説家。静岡の生まれ。ヒューマニズムと明るい文体をそなえた作風で知られた。作「巴里に死す」「人間の運命」など。
たかやま‐はねこ【高山羽根子】
[1975〜 ]小説家。富山の生まれ。平成22年(2010)、短編小説「うどん キツネつきの」で創元SF短編賞の佳作を受賞し作家デビュー。「首里の馬」で第163回芥川賞を受賞した。
たき‐れんたろう【滝廉太郎】
[1879〜1903]作曲家。東京の生まれ。ドイツに留学。日本の洋楽揺籃(ようらん)期にすぐれた才能を示した。代表作「荒城の月」「箱根八里」「鳩ぽっぽ」、ほかに歌曲「四季」など。
やながわ‐せいがん【梁川星巌】
[1789〜1858]江戸後期の漢詩人。美濃の人。名は孟緯。字(あざな)は公図。江戸で古賀精里・山本北山に学び、神田に玉池(ぎょくち)吟社を開いた。のち京都に住み、勤王の志士と交わって国事に奔走...