かねいえ【金家】
近世初期の鐔工(たんこう)。山城の人。鐔(つば)に少量の金・銀・銅などを象眼し、絵画風の文様を初めて取り入れた。生没年未詳。
かねこ‐くんえん【金子薫園】
[1876〜1951]歌人。東京の生まれ。本名、雄太郎。浅香社に入り、和歌の革新運動に参加。明星派に対抗して白菊会を結成。歌集に「片われ月」「草の上」「白鷺集」など。
かねこ‐けんたろう【金子堅太郎】
[1853〜1942]政治家。福岡の生まれ。大日本帝国憲法の起草に参画。伊藤内閣の農商相・法相を歴任。日露戦争中、米国に特派され、講和に貢献。のち、枢密顧問官。
かねこ‐とうた【金子兜太】
[1919〜2018]俳人。埼玉の生まれ。加藤楸邨に師事、「寒雷」同人。のち「風」に参加し、社会性俳句・前衛俳句の旗手となる。昭和37年(1962)「海程」を創刊・主宰。句集「少年」「東国抄」など。
かねこ‐みつはる【金子光晴】
[1895〜1975]詩人。愛知の生まれ。本名、保(安)和。反権力的な新象徴主義詩人として注目された。詩集「こがね虫」「鮫(さめ)」「落下傘」など。
キム‐イルソン【金日成】
[1912〜1994]朝鮮民主主義人民共和国国家主席。平安南道出身。抗日独立運動に加わり、1932年ごろからゲリラ戦を指導。第二次大戦後、北朝鮮臨時人民委員会委員長を経て、1948年の建国ととも...
きんとき【金時/公時】
源頼光の四天王の一人、坂田金時のこと。幼名は金太郎。 1 金太郎をかたどった人形。 2 《が赤ら顔であるところから》顔の赤い人。 3 甘く煮た小豆の上に、細かく削った氷を盛った食べ物。氷...
きん‐にっせい【金日成】
⇒キム=イルソン
こんぱる‐ぜんちく【金春禅竹】
[1405〜1470ころ]室町中期の能役者・能作者。名は七郎氏信。禅竹は法名。大和猿楽の金春座中興の名手。世阿弥の女婿。作品に「芭蕉」「定家」、理論書に「六輪一露之記」など。
こんぱる‐ぜんぽう【金春禅鳳】
[1454〜1520ころ]室町後期の能役者・能作者。名は八郎元安。禅鳳は法名。禅竹の孫。金春座大夫として、観世座と対抗。作品に「一角仙人」「嵐山」、理論書に「毛端私珍抄」「反古裏之書」など。