いちむら‐うざえもん【市村羽左衛門】
歌舞伎俳優。市村座の座元。俳優を兼ねたのは4世から。 (初世)[1605〜1652]本名、村山又三郎。和泉(いずみ)国堺の人。江戸に村山座を創設。 (3世)[1635〜1686]初めて市村宇...
おおくぼ‐ひこざえもん【大久保彦左衛門】
[1560〜1639]江戸初期の旗本。本名は忠教(ただたか)。徳川家康・秀忠・家光の3代に仕え、三河に2千石を領した。その知略・奇行に関する多くの逸話がある。著「三河物語」。
きのくにや‐ぶんざえもん【紀国屋文左衛門】
[?〜1734]江戸中期の豪商。本姓は五十嵐。紀伊の人。世に紀文と称せられる。嵐を冒して江戸にみかんを輸送したり、江戸の大火の際に材木を買い占めたりして巨富を築いたが、晩年は零落したという。
すえよし‐まござえもん【末吉孫左衛門】
[1570〜1617]江戸初期の商人。大坂の人。名は吉安。徳川家康の厚遇を受け、朱印船で巨利を得た。銀座の役人になり、河内(かわち)国で代官もつとめた。
すみとも‐きちざえもん【住友吉左衛門】
[1647〜1706]江戸前期の商人。本名、友信。住友家第3代。吉左衛門は以後住友家当主の世襲名となる。16歳で家督を継ぎ、銅鉱業・銅貿易の急成長の中で最大の業者として活躍。吉岡銅山の開発で銅山...
そろり‐しんざえもん【曽呂利新左衛門】
豊臣秀吉の臣。堺の人。鞘師(さやし)を業とし、鞘に刀がよく合ったので、「そろり」の異名がついたという。頓知(とんち)に富み、和歌・茶事・狂歌にもすぐれたというが、実在を疑う説もある。生没年未詳。
なや‐すけざえもん【納屋助左衛門】
安土桃山時代の豪商。堺の人。文禄2年(1593)ルソンに渡航し、持ち帰った壺・傘・ろうそくなどを豊臣秀吉に献じた。のち、奢侈(しゃし)をとがめられて没落。呂宋(るそん)助左衛門。生没年未詳。
べつき‐しょうざえもん【戸次庄左衛門】
[?〜1652]江戸初期の軍学者。姓は別木とも書く。浪人仲間とともに、増上寺での徳川秀忠夫人の法要を機会に挙兵をはかったが、事前に発覚。浅草で磔(はりつけ)に処された。
まつなが‐やすざえもん【松永安左衛門】
[1875〜1971]実業家。長崎の生まれ。九州水力電気・東部電力を創業。第二次大戦後、電力事業の地域ブロック別民営化などに活躍し、「電力の鬼」と称された。茶人としても知られる。
もとき‐しょうざえもん【本木庄左衛門】
[1767〜1822]江戸後期のオランダ通詞。長崎の人。良永の長子。名は正栄。号は蘭汀。フランス語・英語も修得し、日本で最初の英和辞書「諳厄利亜(アンゲリア)語林大成」、最初のフランス語学書「払...