さいとう‐どうさん【斎藤道三】
[1494〜1556]室町後期の武将。山城の人。名は利政、のち秀竜。道三は法名。油売りから身を起こして守護土岐氏を追い、美濃一国を治めて稲葉山に築城。のち、長男義竜に討たれた。織田信長はその女婿。
さいとう‐ひこまろ【斎藤彦麿】
[1768〜1854]江戸後期の国学者。三河の人。石見(いわみ)の松平氏に仕え、江戸に住み、賀茂季鷹・伊勢貞丈・本居宣長に学んだ。著「勢語図説抄」、歌集「蓬蕽集(ほうどうしゅう)」など。
さいとう‐ひでお【斎藤秀雄】
[1902〜1974]音楽教育家・チェロ奏者・指揮者。東京の生まれ。ドイツに二度留学。第二次大戦後は後進の指導に尽力、すぐれた門下生を多数育成した。
さいとう‐ふみ【斎藤史】
[1909〜2002]歌人。東京の生まれ。二・二六事件に連座した瀏(りゅう)の長女。モダニズムの影響を受けて独自の歌風を築く。女流歌人初の芸術院会員。歌集に「魚歌」「ひたくれなゐ」「渉りかゆかむ...
さいとう‐まこと【斎藤実】
[1858〜1936]軍人・政治家。海軍大将。岩手の生まれ。海相・朝鮮総督・枢密顧問官を歴任。五・一五事件のあと挙国一致内閣を組織したが、帝人事件によって総辞職。二・二六事件で暗殺された。
さいとう‐もきち【斎藤茂吉】
[1882〜1953]歌人・医師。山形の生まれ。伊藤左千夫に師事、歌誌「アララギ」同人。歌集「赤光(しゃっこう)」により、アララギ派の代表的歌人となる。実相観入による写生説を唱えた。文化勲章受章...
さいとう‐やくろう【斎藤弥九郎】
[1798〜1871]江戸後期の剣客。越中の人。名は善道。号、篤信斎。江戸に出て神道無念流の剣を学び、のち、道場練兵館を開いた。門人に桂小五郎(木戸孝允)らがいる。
さいとう‐りょくう【斎藤緑雨】
[1868〜1904]小説家・評論家。三重の生まれ。本名、賢(まさる)。別号、正直正太夫など。仮名垣魯文に師事。鋭い風刺を含む批評で知られた。小説「油地獄」「かくれんぼ」など。