やまもと‐けんいち【山本兼一】
[1956〜2014]小説家。京都の生まれ。出版社勤務などを経て作家活動に入る。時代小説「利休にたずねよ」で直木賞受賞。他に「火天(かてん)の城」「千両花嫁 とびきり屋見立て帖」など。
やまもと‐しゅうごろう【山本周五郎】
[1903〜1967]小説家。山梨の生まれ。本名、清水三十六(しみずさとむ)。「日本婦道記」で直木賞に選ばれたが辞退。封建武士や庶民の心理・哀歓を掘り下げて描く。作「樅(もみ)ノ木は残った」「青...
やまもと‐ふみお【山本文緒】
[1962〜2021]小説家。神奈川の生まれ。ジュニア小説を中心に執筆活動に入るが、その後一般文芸に転向。割り切れない人間の心理を巧みに描く恋愛小説を意欲的に発表する。「プラナリア」で直木賞受賞...
やまもと‐みちこ【山本道子】
[1936〜 ]小説家。東京の生まれ。本姓、古屋。結婚後、夫の任地オーストラリアに3年間居住。帰国後、海外駐在員の妻を描いた「ベティさんの庭」で芥川賞受賞。他に「ひとの樹」「喪服の子」など。
やまもと‐ゆうぞう【山本有三】
[1887〜1974]劇作家・小説家。栃木の生まれ。本名、勇造。人道主義的な社会劇作家として出発、のち理想主義的な小説を発表。文化勲章受章。戯曲「嬰児殺し」「坂崎出羽守」、小説「波」「女の一生」...
ヤン‐イー【楊逸】
[1964〜 ]小説家。ハルビンの生まれ。本名、劉荍(リュウチョウ)。留学生として来日した後、中国語講師などを経て「ワンちゃん」で作家デビュー。「時が滲む朝」で芥川賞受賞。母語を日本語としない外...
ヤン‐ソギル【梁石日】
[1936〜 ]小説家・詩人。大阪の生まれ。本名、正雄(ジョンウン)。在日朝鮮人二世。「狂躁曲」(のち「タクシー狂躁曲」と改題)でデビュー。同作は崔洋一監督「月はどっちに出ている」で映画化された...
ゆいかわ‐けい【唯川恵】
[1955〜 ]小説家・エッセイスト。石川の生まれ。本名、宮武泰子(たいこ)。OL生活を経て作家となる。等身大と評されるエッセーや、女性心理を繊細かつ大胆に描く恋愛小説で女性の支持を得る。「肩ご...
ユイスマンス【Joris-Karl Huysmans】
[1848〜1907]フランスの小説家。自然主義から唯美主義を経て神秘主義に転じた。作「さかしま」「彼方」など。
ゆうき‐しょうじ【結城昌治】
[1927〜1996]小説家。東京の生まれ。本名、田村幸雄。推理小説やスパイ小説を数多く発表し人気作家となる。硬質の作風で、日本のハードボイルドの先駆者と呼ばれた。「軍旗はためく下に」で直木賞受...