はやし‐きょうこ【林京子】
[1930〜2017]小説家。長崎の生まれ。本姓、宮崎。長崎での被爆体験に基づく「祭りの場」で芥川賞受賞。他に「上海」「三界の家」「やすらかに今はねむり給え」「長い時間をかけた人間の経験」など。
はやし‐しずえ【林倭衛】
[1895〜1945]洋画家。長野の生まれ。大正8年(1919)社会運動家の大杉栄を描いた「出獄の日のO氏」を二科展に出品し、警視庁から撤回を命じられる。大正10年(1921)渡欧、帰国後は春陽...
はやし‐しへい【林子平】
[1738〜1793]江戸中期の経世家。江戸の人。名は友直。大槻玄沢・宇田川玄随らと交遊。海外事情に通じ、蝦夷(えぞ)地開拓の必要性を説いたが、「三国通覧図説」「海国兵談」などが幕府の忌諱(きき...
はやし‐のぶあつ【林信篤】
⇒林鳳岡(はやしほうこう)
はやし‐ひかる【林光】
[1931〜2012]作曲家。東京の生まれ。尾高尚忠に師事。「オペラシアターこんにゃく座」の芸術監督をつとめ、日本語オペラの発展に寄与した。新藤兼人監督の作品を中心に、映画音楽の世界でも活躍。代...
はやし‐ふぼう【林不忘】
[1900〜1935]小説家。新潟の生まれ。本名、長谷川海太郎。谷譲次・牧逸馬(まきいつま)の筆名でも作品を発表。時代小説「丹下左膳(たんげさぜん)」のほか、谷譲次名義の「テキサス無宿」、牧逸馬...
はやし‐またしち【林又七】
[1613?〜1699?]江戸前期の装剣金工家。尾張の人。本名、清三郎、または重治。肥後の加藤家・細川家に仕える。巧みな透かしと布目象眼により肥後鐔(つば)の完成者とされ、林派(春日派)の祖となった。
りん‐け【林家】
林羅山以来、朱子学をもって代々徳川幕府に仕えた林(はやし)家。3代林鳳岡(ほうこう)より大学頭(だいがくのかみ)を世襲した。
りん‐じょ【林紓】
[1852〜1924]中国、清末・民国の翻訳家。福建省閩侯(びんこう)県の人。字(あざな)は琴南(きんなん)。号、畏廬(いろ)・冷紅生など。「椿姫」その他、欧米・日本の小説を文語で翻訳。白話運動...
りん‐そくじょ【林則徐】
[1785〜1850]中国、清末の政治家。福建省侯官の人。字(あざな)は少穆(しょうぼく)。諡(おくりな)は文忠。欽差大臣となり阿片流入の根絶を期したが、阿片戦争の敗北によって失脚。著「林文忠公...