アル‐イドリーシー【al-Idrīsī】
⇒イドリーシー
イドリーシー【al-Idrīsī】
[1100〜1165]アラビアの地理学者。シチリアのロジェール2世に仕え、銀盤製の世界地図を作った。その地図解説書は「ロジェールの書」とよばれ、各地の物産・行政・風俗にも言及。アル=イドリーシー。
キンディー【al-Kindī】
[800ころ〜870ころ]イスラム哲学者。アラブ人。ギリシャ哲学を移入し、数学・天文学・医学など諸学にも広く通じた。著「知性論」は、のちのイスラム哲学の出発点となった。
シャーフィイー【al-Shāfi‘ī】
[767〜820]イスラム法学者。スンニー派四法学派の一であるシャーフィイー派の祖。古典イスラム法理論の大成者。
ジャーヒズ【al-Jāḥiẓ】
[776〜869ころ]アラブ古典散文学の確立者。思想的には合理主義的な立場に立ち、バスラやバグダードで文筆活動を行った。著「けちんぼども」「動物の書」など。
ハサン‐バスリー【al-Ḥasan al-Baṣrī】
[642〜728]初期イスラム教の代表的な思想家・説教者。バスラで活躍。人間の自由意志を認め、終末論の立場から、人々の不正を糾弾し、ウマイヤ朝を批判した。
ハッラージュ【al-Ḥallāj】
[857〜922]イスラム教の神秘家。イラン生まれ。神人合一の神秘体験を大胆に説いたために異端として処刑された。彼の「われは真理(神)なり」の言葉は有名。
フワーリズミー【al-Khwārizmī】
[780ころ〜850ころ]イランの数学者・天文学者。「積分と方程式計算法」を著し、ヨーロッパの数学に影響を与えた。
マスウーディ【al-Mas‘ūdī】
[896ころ〜956]アラブの歴史家・地理学者。バグダッド生まれ。ジャワからインド・西アジア・東アフリカまでを旅行し、「黄金の牧場と宝石の鉱山」など多くの著作を残した。
マーワルディー【al-Māwardī】
[974〜1058]イスラム教シャーフィイー派の法学者・政治理論家。その著「統治論」によって古典的カリフ論を確立した。