いくしま‐じろう【生島治郎】
[1933〜2003]小説家。中国、上海の生まれ。本名、小泉太郎。ミステリー雑誌の編集長を経て、本格的なハードボイルド小説を日本の文壇に確立させた。「追いつめる」で直木賞受賞。他に「傷痕の街」「...
ウルフ【Adeline Virginia Woolf】
[1882〜1941]英国の女流小説家・批評家。意識の流れを重視した内面描写を特色とする心理主義派。小説「ダロウェイ夫人」「波」「灯台へ」、評論集「私だけの部屋」など。バージニア=ウルフ。
おくだ‐えいせん【奥田穎川】
[1753〜1811]江戸後期の陶工。京都の人。名は庸徳。通称、茂右衛門。別号、陸方山。呉須(ごす)赤絵風を得意とし、陶器だけであった京焼で、初めて磁器を焼いた。
くろかわ‐きしょう【黒川紀章】
[1934〜2007]建築家。愛知の生まれ。丹下健三に師事。槙文彦らとメタボリズム運動を展開。建築だけでなく都市計画にも積極的にたずさわった。国立民族学博物館、国立新美術館などを設計。芸術院会員...
ゲゼル【Silvio Gesell】
[1862〜1930]ドイツの経済学者。他の財物と異なり、貨幣だけが時間を経ても減価しないことが利子を正当化し、その結果、資産家の富を増やし、貧しい者を苦しめるとして、自由貨幣の概念を提案した。
すえかわ‐ひろし【末川博】
[1892〜1977]法学者。山口の生まれ。滝川事件で京大法学部を辞職。のち、立命館大学総長。専攻の民法だけでなく、護憲・平和運動でも活躍。著「権利侵害論」など。
たい‐しょっかん【大織冠】
《「だいしょっかん」とも》 大化の改新後定められた冠位制で最高の冠位。のちの正一位に相当する。実際には藤原鎌足が授けられただけである。 藤原鎌足の称。
だるま【達磨】
《(梵)Bodhidharmaの音写、菩提(ぼだい)達磨の略》 中国禅宗の始祖。インドのバラモンの出身と伝え、6世紀初め中国に渡り、各地で禅を教えた。嵩山(すうざん)の少林寺で面壁九年の座禅を...
ねずみ‐こぞう【鼠小僧】
[1795〜1832]江戸後期の盗賊。名は次郎吉。動作が敏捷なのでこの名で呼ばれた。大名屋敷だけに忍び入ったといい、獄門に処せられた。小説・講談・戯曲などに多くとりあげられる。
フェデー【Jacques Feyder】
[1885〜1948]フランスの映画監督。ベルギー生まれ。ロマンチシズムとリアリズムの融合に特色。代表作「外人部隊」「ミモザ館」「女だけの都」など。