折る/へし折る/手折る の解説 - 小学館 類語例解辞典

折る/へし折る/手折る の共通する意味

棒状もしくは平面状のものを急角度に曲げる。また、その結果として二つに分離する。

英語表現 to break

国語辞書で調べる 折る へし折る 手折る

折る/へし折る/手折る の使い方

折る 【ラ五】
▽足の骨を折る
へし折る 【ラ五】
▽三本の矢をまとめてへし折る
手折る 【ラ五】
▽梅の小枝を手折って持ち帰る

折る/へし折る/手折る の使い分け

「折る」は、何かを急角度に曲げる場合にいうが、弾力性のない硬いものの場合には、さらにそれが二つに断たれて分離した状態になる意が加わる。柔軟性のあるものの場合は、「指を折って数える」のように、ただ急角度に曲げる意になる。また、紙などを曲げて重ねる意にも用い、さらに、「千羽鶴(せんばづる)を折る」のように、折って作られるものを問題にすることもある。
「へし折る」は、押しつけるなどして強い力で曲げて、対象を分断、分離する意。勢いよく強い力を加える場合に用いるので、対象は硬く屈曲性に乏しいものに限定される。
「手折る」は、花や枝を手で曲げて断ち切って取る意で、花、枝などにのみ用いられる。書き言葉的。
「折る」には、「骨を折る(=苦労する)」「我(が)を折る(=説得されて、あくまで自分の主義主張を押し通すことをやめる)」「話の腰を折る(=不要なことを言って話をとぎれさせる)」など、慣用的な言い方も多い。
「へし折る」には、「鼻っ柱をへし折る(=相手の意気を消沈させるような目に合わせる)」のような言い方もある。

折る/へし折る/手折る の関連語

折れる 【ラ下一】
曲がって二重になる。また、二つの部分に切り離される。「芯(しん)の折れた鉛筆」「表紙が折れてしまった」「骨が折れる」

折る/へし折る/手折る の類語対比表

木の枝を…腕を…草花を…紙を二つに…
折る
へし折る
手折る

カテゴリ

#物の動き#変化・変質

折る/へし折る/手折る の類語 - 日本語ワードネット

折る の類語

小さな部分片を取り除く の意

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