とばかり(に)/んばかり(に) の解説 - 小学館 類語例解辞典

とばかり(に)/んばかり(に) の共通する意味

強調を表わす。

とばかり(に)/んばかり(に) の使い方

とばかり(に)
▽相手がゆるい球を返してきたので、チャンスとばかり、思いきりスマッシュを打ちこんだ ▽かかって来いとばかりに身構えた ▽エイッとばかりに打ちこんだ
んばかり(に)
▽喜びのあまり今にも跳び上がらんばかりだった ▽店の主人に、帰れと言わんばかりの目つきをされた ▽泣き出さんばかりにしおれている ▽走り出さんばかりにあわてていた

とばかり(に)/んばかり(に) の使い分け

「とばかり(に)」は、言葉では言わないがいかにもそうである、そうであるかのように、の意味合いで、ある状況を強調する。名詞や引用句をそのまま受けることができる。
「んばかり(に)」の「ん」は打消で、実際にはその動作・作用は起こらないが、今まさに~していると言ってもいいぐらいに…、という意味になり、非常に似た状況を説明するための比喩(ひゆ)的な役割を果たしている。このことから、まるでそうであるかのように、という「とばかり(に)」に近い意味合いが生じたと考えられるが、動詞の未然形にしかつかないという接続の違いがある。

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