に限らず/によらず/を問わず の解説 - 小学館 類語例解辞典

に限らず/によらず/を問わず の共通する意味

限定しないことを表わす。

に限らず/によらず/を問わず の使い方

に限らず
▽彼女は肉に限らず動物性たんぱくはいっさいとらない ▽目上の人と話す場合に限らず、人との付き合いには敬語は欠かせない
によらず
▽妹は何によらず臆病(おくびょう)なところが心配です ▽だれによらず人の不始末の尻ぬぐいなどしたくはない
を問わず
▽休日、平日を問わず、一年中人出が絶えない ▽経験の有無を問わず、人材を広く世に求める

に限らず/によらず/を問わず の使い分け

「に限らず」は、限定しないことを表わす最も一般的な形である。Yの一部分であるXだけに限定せず、Y全体に視野を広げる、という意味を「Xに限らずY」の形で表わす。これは、「XだけでなくY」と言い換えることもできる。また、「Xに限らずY」は、Xだけに限定せず、X以外のY(この場合YはXを含まない)にも視野を広げる、という添加の意味を表わすこともあり、この場合は「XばかりかY」「XだけでなくY」と言い換えが可能である。「東京に限らず地方都市でも地価高騰が大きな問題となっている」
「によらず」は、「何」「だれ」などの不定称の代名詞を受けて、どの…に対しても区別をつけないで一様に、どんな…でもみな、という意味を表わす。
「を問わず」は、…に関係なく一様に、…を問題にせず、の意を表わす。受ける名詞は、「男女」「内外」「前後」「公私」など反対語の組み合わせで、互いに補い合って全体を示し、その他のものが入り込む余地のないものが多い。

に限らず/によらず/を問わず の類語対比表

休日…暇な時ならいつでもいい何事…挑戦しようという意欲がある昼夜…働く
に限らず
によらず
を問わず

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