ばかり の類語・言い換え
ブックマークへ登録ほど/くらい/ばかり の共通する意味
おおよその数量・程度を表わす。
ほど/くらい/ばかり の使い方
ほど/くらい/ばかり の使い分け
- 1
- おおよその数量・程度を表わす場合には、副助詞「ほど」「くらい」「ばかり」のいずれかを用いる。数量を表わす用法(各語の例文(1))では、各語に意味の差はほとんどみられないが、他の用法の広がりでは、各語に違いがみられる。
- 2
- 「ほど」は、時間的・空間的にある幅を持った範囲を示す名詞である「程」(「程を守る」)が助詞となったもので、範囲から基準を表わすようになった。「ほど」の例文(2)は、比較の基準を示すことによって、おおよその程度を表わす。その他の用法として、「~ば…ほど」の形で程度の高まりを表わす場合(例文(4))、「~ほどの…ではない」の形でそこまで程度が激しくないことを表わす場合(例文(5))、極端な程度を比喩(ひゆ)的に表わす場合(例文(6))などがある。
- 3
- 「くらい」は、名詞「位」が助詞となったもの。基準を示すという意識がある。そこから、比較の基準を示すことによって、おおよその程度を示す(「くらい」の例文(2))用法が生じる。同じ基準でも、例文(4)のように程度の低い基準を示す場合がある。これは、「ほど」にはない用法である。
- 4
- 「ばかり」は、動詞「はかる」の名詞形「はかり」から転じたものである。そこから、おおよその数量を推し量る意味が生じた。また、「ばかり」の例文(2)のように、「…ばかりに」や「…ばかりの」の形でおおよそそのような程度・状態であることを表わす用法もある。
ほど/くらい/ばかり の類語対比表
十人…来た | 猫の額…の土地 | 泣く…の事ではない | 名前…書ける | |
---|---|---|---|---|
ほど | ○ | ○ | ○ | - |
くらい | ○ | ○ | - | ○ |
ばかり | ○ | △ | - | - |
参照
ばかり⇒だけ/ばかり/しか
カテゴリ
#助詞・助動詞