と/に/や/とか/だの/やら/か/なり の解説 - 小学館 類語例解辞典

と/に/や/とか/だの/やら/か/なり の共通する意味

並立・列挙を表わす。

と/に/や/とか/だの/やら/か/なり の使い方

▽文庫本と雑誌を買った ▽君と僕と彼女と三人で山へ登ってみよう
▽私が嫌いなのは、ピーマンにセロリにニンジンです ▽朝は、ご飯に味噌(みそ)汁と決めている
▽サッカーやラグビーのようなスポーツが好きだ ▽新聞やテレビなどで事件のことを知った ▽肉や魚ばかりでなく野菜も食べなさい
とか
▽京都とか金沢とかに住んでみたい ▽天ぷらとか鮨(すし)などは好きですか ▽休日は、映画を見るとか買い物に行くとかして過ごしています
だの
▽絵本だのおもちゃだの何でも買ってもらった ▽疲れただの休みたいだのとうるさい
やら
▽服やら本やらが散らかった部屋 ▽こんなに多くの人に祝ってもらい、うれしいやら恥ずかしいやら
▽あなたか私が行くべきだ ▽買うのか買わないのかはっきりしなさい
なり
▽あなたなり私なりが行くべきだ ▽殴るなり蹴(け)るなり好きにしろ

と/に/や/とか/だの/やら/か/なり の使い分け

いずれも、ある事柄に該当する例を複数列挙する場合に用いる助詞である。
「と」と「に」は、該当する例をすべて挙げる場合に用いる。ただし、「に」が例をつけ足していくだけであるのに対して、「と」の場合はその結びつきが強く、列挙した例全体で一まとまりの名詞相当となる。たとえば、「君の仲(=二人の仲)」のような用法は「に」にはない。それに対して、「に」には「梅うぐいす」「月(かり)」などのように、対比的・対照的に並列する用法がある。なお、「と」は「XとYと」の形が本来であるが、現在では後の「と」を省いて、「XとY」の形で用いられることが多い。「に」は「XにY」の形で用いられる。
「や」「とか」「だの」「やら」は、代表的な例を複数挙げるが、該当する例がほかにも存在することを言外に表わす。ただし、「や」と「とか」がはっきりと例を挙げるのに対して、「だの」と「やら」は漠然と例を挙げる場合に用いる。また、「や」と「とか」では、「体言+体言」の用法においてはほとんど意味の違いはないが、「とか」が「用言+用言」という並立があるのに対して、「や」には普通この並立はない。「だの」と「やら」では、「やら」の方が例の示し方がよりおおまかであり、仮に例を挙げている感が強い。
「や」には、「XやY」「XやYなど」の形がある。「とか」は、「XとかYとか」の形のほかに「XとかY」「XとかYなど」の形もある。「だの」と「やら」は、それぞれ「XだのYだの」「XやらYやら」の形で用いるのが普通である。
「か」と「なり」は、複数の例を挙げて、その中から一つを選択する場合に用いる。ただし、「なり」を用いる場合には、列挙した例以外にも選択の余地がある。

と/に/や/とか/だの/やら/か/なり の関連語

「なんのかんのと…」などの慣用的表現を除き、多くは「…用言+の+用言+の…」の形をとり、ある事柄を列挙する。また、後の用言を前の用言の否定形にして、その用言の意味を強調する用法もある。「腹がへったの疲れたのと、わがままを言う」「痛いの痛くないのって、目から火が出そうだった」

と/に/や/とか/だの/やら/か/なり の類語対比表

好物は刺身…うなぎです太郎…花子の二人五大老は徳川…前田などだ赤…白…色とりどりの風船行く…戻る…好きにしろ
とか
だの
やら
なり