といえば/というと/といったら/となると の解説 - 小学館 類語例解辞典

といえば/というと/といったら/となると の共通する意味

ある事柄を話題とし、主題とすることを表わす。

といえば/というと/といったら/となると の使い方

といえば
▽台風といえば、伊勢湾台風の恐ろしさを今でも思い出す ▽この店は味はいいが、料金が高いことが不満といえば不満だ
というと
▽(1)登山というと大げさだが、月に何回か山歩きをする ▽(2)「高橋さんからお電話がありましたよ」「高橋さんというと、例の旅行会社の人ですか」
といったら
▽毎日仕事に追われ、自由な時間といったらただの一分もなかった ▽ここから見る夜景といったらそれはもうすばらしいの一言に尽きる
となると
▽女性の学者や医師は珍しくなくなったが、女性の学長や病院長となると、まだ少数のようである ▽休日ともなると、一日中カンバスに向かったままだ

といえば/というと/といったら/となると の使い分け

「といえば」「というと」「といったら」は、…を話題にすれば、…に言及すれば、の意で、その場のだれかがすでに話題にしていたり、自分が心の中で思い浮かべていたりした事柄を積極的に自分から引き取って題目として提示し、それをきっかけに関連事項を述べていく表現である。
「といえば」には、「春といえば春だが風はまだ冷たい」のように、「XといえばX」の形で同じ言葉を繰り返す用法がある。これはXと言おうとすれば言うこともできる(言えないこともない)の意で、しかしXと言うほどでもないという否定の意が裏に隠されている。
「というと」には、相手の言った言葉を確かめるために、同じ言葉を反復するという用法もある(「というと」の例文(2))。この場合、同じ内容であれば同語の反復でなくてもかまわない。
「といったら」には、感嘆や驚きなどの話し手の感情が強く表われることが多い。
「となると」は、他の三語とはかなり性格が異なる。動詞「なる」が、変化の結果ある状態に達するという意味であることから、程度の軽い事柄のいくつかを経た上で、題目の事柄に到達した、という段階性を含んだ表現となっている。

といえば/というと/といったら/となると の関連語

となれば・となっては
「となると」と同じ意味。「有名人が逮捕されたとなればマスコミも黙ってはいないだろう」「今となっては、名前も顔もはっきり思い出せない」「有名人が逮捕されたとなればマスコミも黙ってはいないだろう」「今となっては、名前も顔もはっきり思い出せない」
に至ると・に至っては
「となると」などと似ているが、段階性・終着性の意識がより強い。「私の母は家事が苦手だったが、料理に至ってはほとんどできないと言ってもいいくらいだった」
とくると・ときたら
話題の展開がある点に及ぶのを見はからってこちらがその話題を引き取るといった姿勢が感じられ、「といえば」などより消極的・受身的である。「ときたら」には、不満・非難・自嘲(じちょう)などの気持ちがこめられることが多い。「春とくると桜の花というのが日本人に定着したイメージだろう」「私たちときたら、家に着くまで財布をすられたことに全く気づかなかったのです」

参照

といったら⇒とは/といったら

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