うえ(に)/ばかりか/どころか の解説 - 小学館 類語例解辞典

うえ(に)/ばかりか/どころか の共通する意味

添え加える意を表わす。

うえ(に)/ばかりか/どころか の使い方

うえ(に)
▽夕食をごちそうになったうえ、おみやげまでもらった ▽暑いうえにうるさくてとても寝つけない
ばかりか
▽その噂(うわさ)は、クラスメートばかりか先生にまで広まっている ▽作詞家のA氏は作詞ばかりか、作曲のほうにまで手を伸ばしている
どころか
▽(1)漢字が読めないどころか、ひらがなでさえ満足に書けない ▽(2)彼はフランス語どころかラテン語まで勉強しているらしい

うえ(に)/ばかりか/どころか の使い分け

「うえ(に)」は、「Xうえ(に)Y」の形で、Xの事物にYの事物が重なった状態を最も客観的に表わす。Xに名詞だけを入れることはできないため、表例(2)の場合も「気温が高いうえに湿度も高い」と文の形にすれば自然になる。
「ばかりか」は、「XばかりかY」の形で、程度の軽い事物Xをまず挙げ、Xだけではなく、さらにその上により重いYまで加わる、という意味を表わす。Yには「も」「まで」「さえ」などがつくことが多い。
「どころか」は、「XどころかY」の形で、Xくらいの軽いことではすまされず、実はYなのだ、と聞き手の常識や予想から大きくはずれたYを強調する表現となる(表例(1)、例文(1))。また、相手の言ったXを否定して、それとは対照的なYこそ真実であると主張する場合もある(表例(3))。
「どころか」が「XどころかYも…ない」(X・Yには名詞が入る)の形で使われる場合(表例(4))は、程度の重いXを、もちろん…ない、と否定した上で、それより程度の軽いYさえ打ち消すということになる。
「どころか」が「ばかりか」の用法と最も近づくのは、例文(2)のような場合であるが、「フランス語」に対する評価という点で、ニュアンスの違いがある。「どころか」を用いると、フランス語なんてありふれたものではなくラテン語を、とフランス語が否定的に聞こえるが、「ばかりか」のほうは、フランス語だけではなくその上、という気持ちで中立的である。

うえ(に)/ばかりか/どころか の関連語

に限らず
「ばかりか」とほぼ同じ意味で用いられる。「外国人に限らず、日本人でも敬語を正しく使い分けるのはむずかしいことだ」
のみならず
「ばかりか」と同じ意味だが、文語的な言い方。「顔のつくりのみならず体つきまで父親似であった」

うえ(に)/ばかりか/どころか の類語対比表

①結婚している…子供が二人もいるハンサムな…金持ちだ②気温(の)…湿度も高い③背が低い…長身だ④一万円(の)…千円も持っていない
うえ(に)(の)-(の)-
ばかりか
どころか

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