の の類語・言い換え
ブックマークへ登録か/い/かしら(ん)/の の共通する意味
疑問・質問を表わす。
か/い/かしら(ん)/の の使い方
か/い/かしら(ん)/の の使い分け
- 1
- 質問の文は、通常の文の末尾を上昇調で発音するだけでも表わせる(「この映画は面白い?」)。しかし、文章ではその違いが書き分けられないだけでなく、文によってはそのような表現法が成立しない場合もある(たとえば「あなたは学生です?」という言い方はできない)。したがって、話し手自身や聞き手に対する問いかけを表わすには、文末を終助詞「か」や「かしら(ん)」「かな」などで結ぶのが普通である。
- 2
- 「か」は、文章語でも話し言葉でもよく用いられる。ただし、話し言葉でふつうの文体の文に直接続けるとぞんざいな表現や詰問調になる(「一緒に行くか」)。丁寧な表現の文に続ければ、女性でも普通に用いることができる(「一緒に行きますか」)。「か」はほかに、勧誘・依頼(例文(3))、命令・禁止(例文(4))、反語(例文(5))などを表わす。
- 3
- 上で述べたように、ふつうの文体の文に直接「か」をつけた質問文は詰問調になるが、後に「い」を続けると調子が柔らかくなる(「い」の例文(1))。名詞文に続ける場合も同様である(例文(2))。この用法での「い」は、上昇調で発音される。同じ文でも下降調で発音すると、詰問する調子や相手を責める意が強く現れる(例文(3)(4))。いずれの用法も、主に男性が同等以下の者に対して話し言葉で用いる。
- 4
- 「かしら(ん)」は「か知らぬ」が変化した形。現在では「かしら」の形で、主に女性が話し言葉で用いることが多い。疑問(例文(1)(2))、質問(例文(3))のほかに、願望(例文(4))も表わす。
- 5
- 「の」も、主に話し言葉で用いる。女性だけではなく男性もよく用いるが、親しい間柄や目下の者に対しての使用に限られる。この用法での「の」は、必ず上昇調で発音される(例文(1)(2))。下降調で発音した場合には、軽い断定を表わしたり(例文(3))、命令文について調子をやわらげ、相手を諭すような感じを表わしたりする(例文(4))。
か/い/かしら(ん)/の の関連語
- け
- 「…っけ」の形で「回想」を表わす。「君たちが結婚したのは三年前のことだっけ」。これを相手に回答を要求する形で質問すると、「確認」の意味になる。「きみは佐藤君だったっけ」「あの子はいくつだっけ」
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#助詞・助動詞