わけだ/はずだ の解説 - 小学館 類語例解辞典

わけだ/はずだ の共通する意味

当然・必然・推定・納得などを表わす。

わけだ/はずだ の使い方

わけだ
▽時差がありますから、パリ到着が現地時間の二十日正午になるわけです ▽思わぬ事故にまきこまれることはあるわけで、そんなとき頼りになるのが保険なのです
はずだ
▽明日も父は仕事のはずだ ▽もう着いたはずなのに、どうして連絡が来ないのだろう

わけだ/はずだ の使い分け

「わけだ」は当然・必然・納得を表わし、ある前提から論理的に考えるとある結論に達するということを断定的に示す表現である。「はずだ」にも似たような用法はあるが、こちらは未知の結論を推定する用法が中心である。どちらも主観的な判断ではあるが、「はずだ」のほうが話し手の主観がより強く表われやすい。
ある事実について、どうしてそうなのか疑問に思っていたところ、その答えとなるような他の事実を知って納得した、という状況はどちらでも表わせるが(表例(1))、「それもそのはずだ。なぜなら…」のような言い方は、「わけだ」にはできない。
すでにわかっている事柄を再確認する用法(表例(2))は、「わけだ」だけのものであり、一方、未知の事柄の推定(表例(3))や、予想と現実との食い違いを述べる用法(表例(4))は、「はずだ」だけのものである。

わけだ/はずだ の関連語

ものだ・ことだ
「ものだ」は、そうあることが当然だの意を表わすが、「ことだ」は特定の相手に対する話し手の勧告・忠告・要求・主張を表わす。「英語の単語の意味がわからなければ、すぐ辞書で調べるものだと一般に思われているようだが、そうではなくて、文の前後関係から意味を判断する練習をすることだ」
ことになる
「わけだ」より客観的に述べる表現。「面接時間は一人十分は必要だから、六十人では十時間もかかることになる」

わけだ/はずだ の類語対比表

①道理で寒い…。外はふぶきだもの②長年教えてきた…が、こんな生徒は初めてだ③確かにきのうそこに置いたんだからある…④変だな。彼はもっと長身の…
わけだ
はずだ

参照

はずだ⇒に違いない/はずだ ものだ⇒ものだ/ことだ ことだ⇒ものだ/ことだ

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#助詞・助動詞