たい/たがる の解説 - 小学館 類語例解辞典

たい/たがる の共通する意味

願望を表わす。

たい/たがる の使い方

たい
▽(1)私はこの本が読みたい ▽(2)あなたもこの本が読みたいのですか ▽(3)この本が読みたいのなら自分で買いなさい ▽(4)彼もこの本が読みたいそうだ
たがる
▽彼はこの本を読みたがっている

たい/たがる の使い分け

「たい」「たがる」は、動詞の表わす行為が実現することを願う意を表わす。ただし、両者には主語の人称に関して制限の違いがある。
「たい」の主語は、言い切りの文では感情を表わす形容詞(「悲しい」「うれしい」など)と同じように、一人称の「私」に限られる(例文(1))。「あなたはこの本が読みたい」とは言えない。ただし、疑問文(例文(2))や条件句(例文(3))の形にすれば二人称で言うことができる。あるいは、「あなたはこの本が読みたいのだ」という言い方もできる。また、推量や伝聞(例文(4))の形にすれば、三人称も主語にとることができる。また、他動詞に接続する場合、「映画が見たい」のように、対象を「が」で表わすことが多いが、文によっては「を」でなければならないこともある。
「たがる」の主語は、三人称に限る。「私はこの本を読みたがっています」とは言えない。「たがる」は、「たい」にそういったそぶりをするという意味を表わす「がる」(「強がる」「痛がる」などの「がる」と同じ)が接続したもの。他動詞に接続する場合、対象を「を」で表わす。
「あなたはこの本が読みたい」とか「あなたは悲しい」と言えないのは、他人の願望や感情は推量したり聞いたりすることはできても言い切ることはできない、という認識によるものである。

たい/たがる の関連語

てほしい・てもらいたい
他者に対する話し手の願望を表わす。「あなたにはぜひ来てほしい」「彼に行ってもらいたい」
ていただきたい・お…ねがいたい
他者に対する話し手の願望を表わす丁寧な言い方。「先生だけには分かっていただきたい」「一度お手合わせねがいたい」

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