ようだ/みたいだ の解説 - 小学館 類語例解辞典

ようだ/みたいだ の共通する意味

他とくらべ、それにたとえることを表わす。

ようだ/みたいだ の使い方

ようだ
▽(1)雪のように白い肌 ▽(2)君のように優しい人は珍しい ▽(3)彼には荷が重かったようだ ▽(4)約束の時間に間に合うように急いだ ▽(5)病気が早く良くなりますように ▽(6)以下のような問題
みたいだ
▽(1)彼はまるで子供みたいだ ▽(2)東京みたいな大都会には住みたくない ▽(3)風邪をひいたみたいだ

ようだ/みたいだ の使い分け

比況、すなわちある状態や事柄を何かにたとえる表現には、助動詞「ようだ」「みたいだ」がある。それぞれの例文(1)が比況の例である。「ようだ」と「みたいだ」にはほかに、例示(それぞれの例文(2))、不確かな断定(推量)(それぞれの例文(3))の用法がある。
「ようだ」は、文章や会話の別なく用いられる。「ようだ」にはほかに、「ように」の形で目的(例文(4))や、願望・依頼・軽い命令(例文(5))を表わす用法、「ように」「ような」の形で指示(例文(6))を表わす用法がある。
「みたいだ」は「見たようだ」が変化した語で、主に会話の中で用いる。「ようだ」にくらべるとくだけた表現なので、文章中や慣用化された比喩(ひゆ)表現では用いにくい。「竹を割ったような性格」に対し、「竹を割ったみたいな性格」は言いにくい。「まるで王子様みたい」のように、「みたい」という語形も女性がよく用いる。また近年、「みたいに」と言うべきところで、「お父さんみたくなりたい」のように、「みたく」という語形が用いられることがある。これは、「みたい」を形容詞と取り違えて活用させたもので、本来誤用である。

ようだ/みたいだ の関連語

ごとき・ごとく
比況の意を表わす文章語。古語「ごとし」の連体形「ごとき」と連用形「ごとく」。「うんかのごとき大軍」「嵐(あらし)のごとく吹き荒れる」

ようだ/みたいだ の類語対比表

彼女は天使(の)…蚊の鳴く…声
ようだ(の)○-な○
みたいだ-な-