《「ふち」とも》病気が治らないこと。「—の病」

  1. 二つとないこと。無二。ふに。

    1. 「この不同—の乾坤 (けんこん) を建立し得るの点に於て」〈漱石草枕

  1. 二つに見えるが、実際は一つであること。ふに。「善悪—」

  1. 十分に意を尽くさないという意で自分の文章をへりくだって、手紙末尾に記す語。ふに。

富士山のこと。
  1. 順序次第によらないこと。破格

    1. 「忠あらん者には、—の賞をおこなはるべし」〈古活字本保元・下〉

  1. 文章が乱れていること。また、そのような文章。手紙などで、自分の文章をへりくだって、末尾に記す語。

[名](スル)その人を尊敬し、父として仕えること。

そばにいて世話し助けること。

富士山」の略。「一—二鷹 (たか) 三茄子 (なすび) 」
静岡県東部、富士山南麓にある市。駿河湾に面し、田子の浦港がある。パルプ製紙などの工業が盛ん。平成20年(2008)に富士川町を編入。人口25.4万(2010)。
武田泰淳の長編小説。昭和44年(1969)から昭和46年(1971)にかけて「」誌に連載。第二次大戦末期、富士山麓の精神科病院を舞台とする哲学的大作。
徳冨蘆花による自伝的小説。自身の結婚生活を描いた大作で、大正13年(1924)に書き始められ、昭和2年(1927)の著者の死に至るまで書き続けられた。全4巻。未完
[補説]船舶名・品種名は別項。→ふじ(船舶名)ふじ(品種名)
  1. マメ科の蔓性 (つるせい) の落葉低木。山野自生し、つるは右巻き。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。5月ごろ、紫色の蝶形の花が総状に垂れ下がって咲く。豆果は秋に暗褐色に熟す。園芸品種が多く、棚作りなどにして観賞する。つるから繊維をとり布に織った。野田藤 (のだふじ) 。 春 実=秋》「草臥 (くたびれ) て宿かるころや—の花/芭蕉

  1. 藤色」の略。

  1. 紋所文様の名。藤の花房や葉を図案化したもの。上がり藤下がり藤などがある。

  1. 襲 (かさね) の色目の名。表は薄紫、裏は青。藤襲 (ふじがさね) 。

  1. 藤衣 (ふじごろも) 」の略。

[名・形動]予定外の時であること。思いがけない時であること。また、そのさま。「—の災厄に備える」
  • 新鮮な風が—に吹き込んで来たような」〈寅彦・蓄音機〉

日本の第二代南極観測船。昭和40年(1965)、初代宗谷に続いて第七次から第二十四次の観測従事。船尾部にヘリコプターの発着甲板と格納庫を備える。退役後は名古屋港で南極観測に関する博物館として利用されている。

[補説]品種名別項。→ふじ

リンゴの一品種。国光デリシャス交配により作り出された。甘味が強く歯ごたえがよい。

[補説]船舶名別項。→ふじ

出典:青空文庫

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