[動サ下二]ませる」の文語形。
  1. 液体穀物などの分量をはかる容器木製または金属製で、方形や円筒形のものがある。「—で米をはかる」「一升 (しょう) —」「五合—」

  1. 1ではかった量。ますめ。「—が足りない」

  1. 劇場・相撲場などで、方形に仕切った観客席。一枡の定員は四〜七人。仕切り枡。枡席

  1. (斗)「枡形 (ますがた) 2」に同じ。

  1. 紋所の名。枡1の形を図案化したもの。

[補説]「枡」「桝」は国字

サケ科の魚で「マス」とつく名のものの称。特に、サクラマスカラフトマスをいう。また、釣りではニジマスをさすこともある。 春》「—生 (あ) れて斑雪 (はだれ) ぞ汀 (みぎは) なせりける/波郷

[補説]作品名別項。→
  1. 集まり。集団。「—ゲーム」

  1. 大量多数。「—プロダクション」

  1. 大衆。群衆。「—メディア」「—デモクラシー」

  1. マッス1」に同じ。

[動サ四]動詞もうす」の音変化。または、「う」の無表記か。
  • 「一の御子敦仁の親王と—・しけるぞ」〈栄花・月の宴〉
「世を忍ぶお身なれば一所には置き—・されず」〈浄・手習鑑

[動サ四]

  1. 「ある」「いる」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。

    1. 「大君は千歳に—・さむ白雲も三船の山に絶ゆる日あらめや」〈・二四三〉

  1. 「行く」「来 (く) る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。

    1. 「我が背子が国へ—・しなばほととぎす鳴かむ五月 (さつき) はさぶしけむかも」〈・三九九六〉

  1. (補助動詞)他の動詞の連用形に付いて、「ある」「いる」の意を敬っていう語。お…になる。…ていらっしゃる。

    1. 「人の植うる田は植ゑ—・さず今更に国別れして我 (あれ) はいかにせむ」〈・三七四六〉

[動サ五(四)]

  1. 数量程度が大きくなる。⇔減る

    1. ㋐多くなる。ふえる。「体重が—・す」

    2. ㋑高まる。進む。「秋になると食欲が—・す」「不安が—・す」

    3. ㋒(「…にもまして」の形で)あるものよりも、もっと程度が上であることを表す。「前にも—・して元気になる」

  1. 数量程度を大きくする。⇔減らす

    1. ㋐加える。また、加えて大きくする。ふやす。「人員を—・す」「紅葉が渓谷景観を—・す」

    2. ㋑高める。伸ばす。進める。「興味を—・す」「親しみを—・す」

    3. ㋒すぐれるようにする。まさらせる。

      「待てと言ふに散らでしとまるものならば何を桜に思ひ—・さまし」〈古今・春下〉

[可能]ませる
[用法]ます・[用法]ふやす——「権力が増す」「人気が増す」「水かさが増す」のように、「増す」が「が」をともなう場合は、物の量・程度が多くなる意で用いる。◇「速度を増す」「明るさを増す」「人手を増す」と「増す」が「を」をとる場合、物の量・程度を多くする意で用いる。◇「ふやす」は「貯金をふやす」「文庫の本をふやす」のように「を」をとる用法だけで、物の数・量を多くする意に使う。◇類似の語の「ふえる」は、「町の人口がふえた」「体重が五キロふえた」と「が」をともない、具体的な物の数・量が多くなる意に用いる。
[助動][ませ・ましょ|まし|ます|ます|(ますれ)|ませ・まし]動詞、助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に付く。
  1. 丁寧語として、聞き手に対する敬意を表す。「山登りに行って来ました」「何かお手伝いすることがありますか」「使いの者を伺わせます」→ませ

  1. 謙譲語として、動作の及ぶ相手に対する敬意を表す。

    1. 「其上馬には子細が御ざる、かたってきかせませう」〈虎明狂・牛馬

[補説]室町時代以降の語で、古くは未然形に「まさ」、終止・連体形に「まする」、命令形に「ませい」が用いられることもある。その成立については、「座 (ま) す」「申す」「おはす」を起源とする説があるが、「まゐらす→まらする→まるする→まっする→まっす→ます」と変化したものを本流とみる説が有力である。仮定形「ますれ」はほとんど用いられず、代わって「ますなら」が多く使われる。命令形「ませ」「まし」は、「どうぞお入りくださいませ」「お早くお召し上がりくださいまし」のように、敬語動詞にしか付かない。「ます」を含んでいる文体敬体とよび、常体の「だ・である体(調)」に対し、「です」とともに「です・ます体(調)」とよばれる。

インドネシア南部、バリ島中南部の村。ウブド南郊位置する。木彫の村として知られ、プマハットとよばれる木彫り職人が多く居住する。

原題(ドイツ)Die Forelleシューベルト作品

歌曲。1817年作曲。変ニ長調作詞はC=F=D=シューバルトによる。漁師が魚を釣り上げる様子を描いたもの。
ピアノ五重奏曲。1819年作。第4楽章主題旋律を用いている。

出典:青空文庫

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