1. わざわい。災難。「—にあう」「—を払う」

  1. 厄年 (やくどし) 」の略。「—が明ける」

  1. 一生に一度はこうむる大きな災難である意から》疱瘡 (ほうそう) のこと。

    1. 「お孫さまがお—を遊ばしたさうでございますね」〈滑・浮世風呂・三〉

    1. ㋐受け持ちの任務役目。「仲裁の—を買って出る」

    2. 組織の中で、責任のある地位職務。「—に就く」

  1. 演劇などで、俳優が扮 (ふん) する人物配役。「せりふのある—がつく」「—になりきる」

  1. 花札・マージャン・トランプなどで、ある条件がそろって特定点数などを加える権利が生じること。また、そのような札や牌 (パイ) の組み合わせ。「高い—で上がる」

  1. もっぱらのつとめ。唯一の仕事

    1. 「そこはかなきことを思ひつづくるを—にて」〈更級

  1. 官が人民に課す労役公役 (くやく) 。夫役 (ぶやく) 。

    1. 「かやうの—に催し給ふはいかなることぞ」〈宇治拾遺・四〉

  1. 物品に課す税。

    1. 「山中の関にて—をせよといふ」〈咄・醒睡笑・七〉

[名]
  1. 約束。取り決め。「—を交わす」「—を守る」

  1. 短く簡単にすること。また、そのもの。「長大な文章の—」

  1. 約音」に同じ。

[副]数量を大まかに数えるさま。おおよそ。だいたい。「—一週間」「—一〇万円」

利益。また、効果。「—もないことを言う」

  1. 訳すこと。また、その文章や語句翻訳。「英文に日本語の—をつける」「源氏物語の現代語—」

  1. 漢字の訓。

雄しべ一部で、ふつう花糸の上端にあり、花粉をつくる袋状の器官

俗に、麻薬のこと。「—の常習者」

中国の古楽器の一。3または6孔の竹笛

ウシ科の哺乳類。肩高1.5〜2メートル。雌雄とも角があり、体の下面および尾に長毛密生し、ふつう黒褐色。チベットからヒマラヤ山脈にかけての高地にすむが、野生のものはきわめて少ない。古くから家畜化され、荷役用・乳用。糞 (ふん) は燃料利用される。犛牛 (りぎゅう・ぼうぎゅう) 。

[動カ五(四)]
  1. 火をつけて燃やす。また、燃やしてなくす。焼失する。「枯れ草を—・く」「失火で家を—・く」

  1. 火に当てて熱を通し、食べられるようにする。「魚を—・く」

  1. 火で熱して製品などをつくる。「瓦を—・く」「炭を—・く」「クッキーを—・く」

  1. 日光などに当てて変色させる。「肌を小麦色に—・く」

  1. 写真原板から陽画をつくる。「サービス判で—・く」

    1. 患部薬品を塗ったり、放射線を当てたりする。「扁桃腺 (へんとうせん) を—・く」

    2. 薬品皮膚組織などを損なう。「酸で手のひらを—・く」

    3. ㋒やけどをさせる。「スープで舌を—・く」

  1. 悩んで苦しい思いをする。「恋に身を—・く」

  1. あれこれ気を使う。扱いなどで悩む。「世話を—・く」「手を—・く」

  1. (「妬く」とも書く)嫉妬 (しっと) する。「上の娘と仲良くすると下の娘が—・く」

  1. 10 CD・DVD・ブルーレイディスクなどに、音声・文書・画像などのデータを記録する。書き込む。

  1. 11 (江戸前期、上方の遊里で)うれしがらせを言う。おだてる。

    1. 「この道に身をなし、人をよく—・くとて」〈浮・一代女・五〉

[可能]やける
[動カ下二]やける」の文語形。
[接尾]《動詞五(四)段型活用》擬声語・擬態語などに付いて、そのような状態を呈する、そのような動作をする意を表す。「ささ—・く」「つぶ—・く」

〈疫〉⇒えき

〈益〉⇒えき

出典:青空文庫

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