ひき‐かえ・す〔‐かへす〕【引（き）返す】

の解説

［動サ五（四）］

1. １ 進んできた道をもとへ戻る。ひっかえす。「途中で—・す」

1. ２ もとの状態に戻る。昔のようになる。

   1. 「まだ（琴ノ）調べも変はらず、—・し、その折、今の心地し給ふ」〈源・松風〉

1. ３ 繰り返す。反復する。

   1. 「御文を、うちも置かず—・し—・し見ゐ給へり」〈源・宿木〉

1. ４ 裏返す。ひっくりかえす。

   1. 「畳、ところどころ—・したり」〈源・須磨〉

1. ５ すぐにもとへ戻す。折り返す。

   1. 「—・し一筆書きて助光が手に渡し給へば」〈太平記・二〉

1. ６ （連用形を副詞的に用いて）うってかわって。

   1. 「とけ難かりし御気色をおもむけ聞こえ給ひて後、—・しなのめならむは、いとほしかし」〈源・夕顔〉

類語

• 帰る(かえる)
• 戻る(もどる)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

goo辞書とは

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典（国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など）と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。