無始無終の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典

始めも終わりもなく、限りなく続いていること。生ある者があの世からこの世へと生まれ、苦しみを味わい、再び死んであの世へ戻っていくという輪廻りんね無限であること。▽仏教語。「始終」を分けて、それぞれに「無ない」をつけた語。「始はじめ無く終わり無し」と訓読する。「終」は「しゅう」とも読む。
句例
無始無終の世界
用例
神は無始無終であって原因なくして存在するというならば、此この世界も何故にその様に存在するということはできないか。<西田幾太郎・善の研究>

無始無終の解説 - 学研 四字熟語辞典

始めもなく終わりもないこと。
注記
仏教のことば。「始はじめ無く終わり無し」と読み下す。「無終」は、「むしゅう」とも読む。
用例
われわれにとっては「荒海」は(中略)四面に海をめぐらす大八州国おおやしまのくにに数千年住み着いた民族の遠い祖先からの数限りもない海の幸いと海の禍わざわいとの記憶でいろどられた無始無終の絵巻物である。〈寺田寅彦・俳句の精神〉

無始無終の解説 - 小学館 デジタル大辞泉

始めもなく、終わりもないこと。真理または輪廻 (りんね) の無限性をいう語。

出典:青空文庫

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