[動マ下一][文]あきら・む[マ下二]
  1. 事情理由を明らかにする。はっきりさせる。

    1. 「自ら真相を—・めるというには至らずして」〈二葉亭浮雲

  1. 心を明るく楽しくする。気持ちを晴れやかにする。

    1. 「いぶせう侍る事をも—・め侍りにしがな」〈・賢木〉

[動マ下一][文]あきら・む[マ下二]もう希望や見込みがないと思ってやめる。断念する。「助からぬものと—・めている」「どしゃ降りで、外出を—・めた」
[用法]あきらめる・[用法]おもいきる——「進学をあきらめる(思い切る)」「あの人のことはなかなかあきらめられない(思い切れない)」のような場合は、相通じて用いられる。◇「あきらめる」は「優勝はあきらめる」「あきらめてすごすご帰る」のように、望んでもかなわないことがわかって、望むのをやめる意。これらの場合、「思い切る」は用いない。◇「思い切る」は、「思い切って発言する」「思い切ったデザイン」のように、積極的に行う、覚悟して行うの意がある。また、名詞形「思い切り」の形で「四十代半ばで会社をやめるとは思い切りがいい」のようにも用いる。これらの場合に「あきらめる」は用いない。◇類似の語に「断念する」がある。「法案提出断念する」のように、周囲状況が悪くなったりして実行に移すのをやめる意で用いる。

出典:青空文庫

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