姓氏の一。
1 表面から底まで、また入り口から奥までの距離が短い。深さが少ない。「―・い池」「―・い鍋 (なべ) 」「―・い洞窟 (どうくつ) 」⇔深い。
2 物事の程度や分量、また、かかわりなどが少ない。「傷は―・い」「経験が―・い」「眠りが―・い」「つきあいが―・い」⇔深い。
3 その状態になってから日数や時間が少ししかたっていない。「勤めてから日が―・い」「春まだ―・い」「夜もまだ―・い時刻」
4 色が薄い。淡い。「―・い緑」⇔深い。
5 香りが淡い。
「―・からず染 (し) めたる紫の紙に」〈源・明石〉
6 位や家柄が低い。
「九条殿の君達は、まだ御位ども―・ければ」〈栄花・月の宴〉
7 情愛がうすい。
「当時の博士、あはれ―・く貪欲深くして」〈宇津保・祭の使〉
姓氏の一。
出典:青空文庫
・・・いたせいか、まだ春の浅い座敷の中は、肌寒いばかりにもの静である。・・・ 芥川竜之介「或日の大石内蔵助 」
・・・けは、同じような底の浅い舟に、同じような老人の船頭をのせて、岸の・・・ 芥川竜之介「大川の水 」
・・・を向いていくらかでも浅い所まで遁げようとした位でした。私たちはい・・・ 有島武郎「溺れかけた兄妹 」