あしおさんち【足尾山地】
栃木県西部から群馬県東部に広がる山地。北は大谷 (だいや) 川・中禅寺湖、西は渡良瀬川、東と南は関東平野で囲まれる。最高峰の夕日岳(標高1526メートル)をはじめ、1000〜1500メートル級の山が南北に連なる。渡良瀬川に面する西斜面は急で、東斜面は緩やか。一部は日光国立公園に属する。
あしおどうざん【足尾銅山】
日光市足尾町にあった銅山。もと江戸幕府の直轄。明治に入り古河鉱業が経営。昭和48年(1973)閉山。
あしおどうざんこうどくじけん【足尾銅山鉱毒事件】
明治中期、足尾銅山の廃液が原因となって起きた公害事件。汚染した渡良瀬川流域の被害農民らの再三の請願や、田中正造の天皇への直訴で、政治・社会問題となったが、政府の弾圧と切り崩し策で運動は衰退した。日本公害運動の原点とされる。
出典:青空文庫
・・・温かき心 中禅寺から足尾の町へ行く路がまだ古河橋の所へ来ない所に・・・ 芥川竜之介「日光小品」
・・・わかに圧迫を強くし、足尾騒動から赤旗事件となって、官権と社会主義・・・ 徳冨蘆花「謀叛論(草稿)」
・・・八月、足尾銅山に遊び、処女作「穴」を書く。この作品は川村花菱氏を・・・ 宮本百合子「山本有三氏の境地」