わが妻。私の妻。

「三たび嘆かして、—はやと詔云 (の) りたまひき」〈・中〉

  1. 東の方。東方。

  1. 東琴 (あずまごと) 」の略。

  1. 東下駄 (あずまげた) 」の略。

  1. 上代、都から東方の諸国総称東国

    1. 「いにしへは相模 (さがむ) 国足柄の岳坂 (やまさか) より東の諸 (もろもろ) の県 (あがた) はすべて—の国といひき」〈常陸風土記

  1. 中世京都からさして、鎌倉、また鎌倉幕府をいう。

    1. 「—の主 (あるじ) (=鎌倉幕府ノ将軍)になしきこえてん」〈増鏡・内野の雪〉

  1. 近世上方 (かみがた) からみて、江戸をいう。

    1. 「都では芸子と名付け—では踊らぬ時も踊り子のすんとして」〈浄・矢口渡

[補説]日本武尊 (やまとたけるのみこと) 東征帰途碓氷 (うすい) 峠(景行紀による。古事記では足柄 (あしがら) 山)から諸国を眺め、犠牲となって投身した妃 (きさき) の弟橘媛 (おとたちばなひめ) をしのんで「あづまはや」と呼びかけたという地名起源説話がある。また、東国範囲については、時代文献により異同が多く、(1)現在関東地方、(2)三河以東陸奥 (むつ) を含む、(3)伊勢尾張を含む、などの説がある。

出典:青空文庫

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