上代の長さの単位の一。親指と中指とを広げた長さ。

「その鼻の長さ七—」〈神代紀・下〉

[補説]一説に、親指と人さし指とを広げた長さともいう。箸について、使いやすい長さの目安は「一咫半」とされる。
[副]《「あだ」とも》不快嫌悪の気持ちを表す語に付いて、その程度がはなはだしいという意を表す。あった。
  • 「—めんだうなとつきたふせば」〈浄・傾城三度笠〉
[補説]「あたがましい」のように、連濁を伴って接頭語的にも用いる。
  • 「五十両に足らぬ金あたがしましう言ふまい」〈浄・冥途の飛脚

出典:青空文庫

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