長い間耕されないので荒れている田。あれた。

「ますげ生ふる—に水をまかすれば嬉し顔にも鳴く蛙 (かはづ) かな」〈風雅・春下〉

新しく切り開かれた田。新開墾の田。しんでん。

「昔の道人、あるいは種を蒔き、—をすきしがごとし」〈沙石集・五〉

[形動ナリ]《「新た」と同語源》
  1. はっきりと見えるさま。鮮やか。

    1. 「すべらぎの跡もつぎつぎ隠れなく—に見ゆるふる鏡かも」〈大鏡・後一条院〉

  1. 霊験が著しいさま。あらたか。

    1. 「—なる神の御心寄せとは、さだかに聞きながら」〈狭衣・四〉

[形動][文][ナリ]
  1. 新しいさま。今までなかったさま。「—な局面を迎える」「—な感動を呼ぶ」「—な力がわく」

    1. 「冬過ぎて春の来 (きた) れば年月 (としつき) は—なれども人は古 (ふ) り行く」〈・一八八四〉

  1. (「あらたに」の形で)改めて行うさま。「認識を—にする」

出典:青空文庫

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