[動カ変]年月を経て現在に至る。その状態経過してきている。
  • 「白妙に雪は降り置きて古 (いにしへ) ゆ—・きにければ」〈・四〇〇三〉

[動カ四]

  1. あちこち歩きまわる。出歩く。

    1. 「月のいとあかきに—・きて」〈・二七三〉

  1. 車や舟などであちこちをまわる。

    1. 「舟に乗りて海ごとに—・き給ふに」〈竹取

  1. 動詞の連用形に付いて用いる。

    1. ㋐…してまわる。

      「人の物ともせぬ所に惑ひ—・けども」〈竹取

    2. ㋑…して過ごす。

      「いとほしと思ひ—・くに」〈宇治拾遺・一〇〉

[補説]「あるく」と同じく、あちこち移動してまわるのが原義で、徒歩とは限らない。上代から用いられている「あるく」に対し、「ありく」は平安以降、近世ごろまで用いられた。

出典:青空文庫

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