(中国語)》数の2。二つ。

[動ラ下二]神など神聖なものが出現する。天皇の御子などが生まれる。
  • 橿原 (かしはら) の日知 (ひじり) の御代ゆ—・れましし神のことごと」〈・二九〉
[動ラ五][文]あ・り[ラ変]
  1. 事物存在する。「庭には池が—・る」「重大欠陥が—・る」

  1. その場所存在する。位置する。「本社は東京に—・る」「沖ノ鳥島は日本最南端に—・る」

  1. ある事柄がはっきり認められる。また、ある状態に置かれていると認められる。「非は先方に—・る」「土地は高値安定の傾向に—・る」「大国の影響下に—・る」

  1. それによって決まる。それ次第である。左右される。「解決糸口相手の出かたに—・る」

  1. (その存在を客観的、抽象的なものとして捉え)人が存在する。居る。「昔々、おじいさんとおばあさんが—・りました」「異を唱える人も—・る」

  1. この世に生きている。生存している。「世に—・る間」

  1. ある場所に身を置く。また、特定位置状態にいる。「現場に—・って指揮に当たる」「長年、会長の職に—・った」「病床に—・る」「逆境に—・ってもくじけない」

  1. 自分のものや付属として持っている。所持所有している。「財産が—・る」「投票権が—・る」「バラにはとげが—・る」

  1. 身に付いたものとして持っている。中に持つ。備わる。含まれる。「教養が—・る」「貫禄が—・る」

  1. 10 ある考え・気持ち・感覚などを持っている。「お願いが—・る」「言いたいことが—・る」「かすかな痛みが—・る」

  1. 11 時間的、空間的に、その数量であることを表す。「開幕まで一週間—・る」「彼は一八〇センチ—・る」

  1. 12 事が起こる。事柄発生する。出来 (しゅったい) する。また、物事が行われる。「昨夜、地震が—・った」「土砂崩れの—・った現場」「これから重大発表が—・る」「一言、謝罪が—・ってもいいだろう」

  1. 13 時間がたつ。「やや—・って口を開いた」

  1. 14 特定語句と結び付いた形全体で、種々の意味を表す。

    1. ㋐(引用の「と」を受けた「とある」の形で)…と書いてある。…という。…ということだ。「メモには午後二時に来社すると—・る」「命令と—・ればしかたがない」「死んだと—・ればあきらめもつく」

    2. ㋑(「とあって」の形で)状況・結果がそうであるので。…ということなので。「行楽シーズンと—・って道路が相当混む」「合意の上と—・っては反対もできない」

    3. ㋒(「だけある」「だけのことはある」の形で)それにふさわしい状態・結果が得られることを表す。「自慢するだけ—・ってよくできている」「さすが特訓しただけのことは—・る」

    4. ㋓(「ことがある」の形で)場合によっては…する、…の経験をしている、などの意を表す。「季節によってメニューの一部変更することが—・ります」「富士には何回も登ったことが—・る」

    5. ㋔(「にあって」の形で)その範囲で、…において、の意を表す。「わが党に—・って随一の政策通だ」

(補助動詞)
  1. 動詞の連用形に接続助詞「て」を添えた形に付いて用いる。

    1. ㋐ある動作行為などの結果が現在まで引き続いている意を表す。「花が生けて—・る」「ドアが閉めて—・る」

    2. ㋑何かに備えてすでに用意がなされていることを表す。「軍隊待機させて—・る」「彼女には前もって伝えて—・る」

    3. ㋒(「…にしてある」の形で)そうなっていないが、そうなったものとみなしていることを表す。「心配をかけないように、元気でいることにして—・る」

  1. 動詞の連用形に接続助詞「つつ」を添えた形に付いて、動作作用継続して現在も行われていることを表す。「梅のつぼみがほころびつつ—・る」「月がのぼりつつ—・る」

  1. 名詞に助動詞「だ」の連用形「で」を添えた形に付いて、事柄説明で、そのような性質をもっている、そのような状態事態である、と判断する意を表す。「人間は考える葦 (あし) で—・る」「トマトはナス科植物で—・る」

  1. 形容詞・形容動詞の連用形、または、その連用形に助詞を添えた形に付いて、そういう性質をもっている、そういう状態であることを言い定める意を表す。「常に美しく—・りたいと願う」「悲しくは—・るが、じっと耐えよう」

  1. 動詞の連用形や動作性の漢語名詞などに付いて、多く「お…ある」「御 (ご) …ある」の形で、その動作をする人に対する尊敬を表す。「おいで—・れ」「御笑覧—・れ」

[補説](1) 「ある」は、広く、五感などを通して、空間的、時間的に事物事柄存在が認められる意がおおもと。古くは「昔、男ありけり」〈伊勢・二〉のように、人に関しても用いたが、現在ではふつう人間・動物以外の事物についていい、人間・動物については「いる」を用いる。しかし、「予想外の参加者があった」「強い味方がある」など、人に関しても「ある」が用いられることがあり、この場合は人が概念化・抽象化した立場でとらえられていたり、所有意識が認められていたりする。(2) 補助動詞としての「つつある」2英語などの進行形の直訳的表現。文語の補助動詞「あり」は一部副詞「かく」「しか」「さ」などや、助動詞の「ず」「べし」の連用形に付いて用いられることがある。「けり」「たり」「なり」「めり」などのラ変型活用の助動詞および形容詞語尾「かり」、形容動詞語尾「たり」「なり」などは、いずれも「あり」が他の要素結合してできたもの。ふつう、存在する意の場合は「在」を、所有する意の場合は「有」の字を当てるが、かな書きにすることも多い。なお、「ある」の打消しは文語では「あらず」であるが、口語では「あらない」とはいわず、形容詞の「ない」を用いる。
[動ラ下二]あれる」の文語形。
[動ラ下二]離れる。ちりぢりになる。遠ざかる。
  • 「さまに従ひて、ここをば—・れはてじ、となむ思ふを」〈早蕨
連体動詞「あり」の連体形から》はっきり名を挙げずに物事をさす語。また、漠然物事をさしていう語。「—所」「—日」「—人」

出典:gooニュース

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