あんどうこう【安藤幸】
[1878〜1963]女流バイオリニスト。東京の生まれ。幸田露伴の妹。ドイツに留学、ヨアヒムに師事。明治末から昭和初期にかけて洋楽指導に貢献した。
あんどうしょうえき【安藤昌益】
[1703〜1762]江戸中期の社会思想家・医者。出羽の人。封建社会と、それを支える儒学・仏教を批判。すべての人が平等に生産に従事して生活する「自然の世」を唱えた。著「自然真営道」「統道真伝」など。 桜田常久の小説。昭和44年(1969)刊。の伝記小説。
あんどうつるお【安藤鶴夫】
[1908〜1969]演劇評論家・小説家。東京の生まれ。本姓、花島。愛称「あんつる」。父は義太夫の8代目竹本都太夫 (みやこだゆう) 。都新聞(東京新聞の前身)の芸能記者として落語・文楽などの伝統芸能の批評を執筆。江戸っ子らしい歯切れのよい文体で知られた。「巷談本牧亭 (こうだんほんもくてい) 」で直木賞受賞。
出典:青空文庫
・・・岸に近く、船宿の白い行灯をうつし、銀の葉うらを翻す柳をうつし、ま・・・ 芥川竜之介「大川の水」
・・・ったとみえ、枕もとの行灯をぶら下げたなり、茶の間から座敷を走りま・・・ 芥川竜之介「追憶」
・・・るほど山本屋という軒行灯が目に入った。 貝殻を敷いた細い穢い横町・・・ 小栗風葉「世間師」