1. 人の住むための建物。すまい。家屋。「—を建てる」

  1. 自分の住んでいる建物。うち。自宅。「あすは—にいます」「友人を—に招く」

  1. 夫婦・親子・兄弟など血縁の近いものが生活を共にする小集団。家庭。所帯。「結婚して—を構える」「—を切り盛りする」「貧乏な—」

  1. 祖先から代々続いてきた血族としてのまとまり。また、その伝統的な名誉や財産など。家名。家督。「—を継ぐ」

    1. ㋐家族集団の置かれている社会的地位。家柄。「学者の—に生まれる」

    2. ㋑特に、よい家柄

      「愚かにつたなき人も、—に生まれ、時にあへば」〈徒然・三八〉

  1. 民法旧規定における家制度で、戸主統轄のもとに、戸籍上一家をなしている親族の団体

  1. 妻。

    1. 「左大臣の—、昔よりよろしからず心聞こゆる人なり」〈宇津保・忠こそ〉

  1. 出家に対して、在家。在俗

    1. 「—にあり、人に交はるとも」〈徒然・五八〉

[補説]書名別項。→

島崎藤村小説明治43〜44年(1910〜1911)発表。作者自身をモデルに、主人公三吉の生家小泉家と姉の婚家橋本家の、二つの旧家退廃没落歴史を描く。日本自然主義文学の代表作。

[感]

  1. 打ち消し、また反対する気持ちを表す語。いいえ。いや。「—、それは違います」

  1. 思いがけないことに出あい、驚いて発する声。おや。

    1. 「昼飯を食べうず。—ここな、無いが、鳶 (とび) 食ったか」〈狂言記・苞山伏〉

  1. 人に呼びかけるときの声。

    1. 「『—、戻ったか』『ただ今戻りました』」〈虎寛狂・今参

出典:青空文庫

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2023年10月