
いずみいし【和泉石】
大阪府泉南地方に産する白亜紀の砂岩。緻密 (ちみつ) で緑灰色。墓石などに使う。
いずみがわ【泉川】
1 泉の水が流れ出て川をなすもの。《季 夏》「—陽 (ひ) の斑 (ふ) に染みぬ恋ヶ窪/八束」 2 《寛政(1789〜1801)ころの力士泉川が得意としたところから》相撲の手の一。相手の差し手を両手で抱えるようにしてきめ、動作の自由を封じる。 [補説]河川別項。→泉川
いずみきょうか【泉鏡花】
[1873〜1939]小説家・劇作家。石川の生まれ。本名、鏡太郎。尾崎紅葉の門下。繊細優雅な文体で、独特の浪漫的境地を開いた。小説「夜行巡査」「照葉 (てりは) 狂言」「高野聖 (こうやひじり) 」「婦系図 (おんなけいず) 」「歌行灯 (うたあんどん) 」、戯曲「夜叉ヶ池」など。
出典:青空文庫
・・・ると、のろまは「江戸和泉太夫、芝居に野呂松勘兵衛と云うもの、頭ひ・・・ 芥川竜之介「野呂松人形」
・・・でもなく、摂津の国、和泉の国、河内の国を始めとして、事によると播・・・ 芥川竜之介「竜」
・・・僥倖に、白昼の出水だったから、男女に死人はない。二階家はそのまま・・・ 泉鏡花「絵本の春」