1. 衣と帯。

  1. 衣服を着、帯を結ぶこと。服装。装束。

板で囲んだ井。泉を板で囲んだ所。

「里人の汲むだに今はなかるべし―の清水みぐさゐにけり」〈今昔・二四・四六〉

  1. 《魂が去って遺 (のこ) された身体の意》死んだ人のからだ。なきがら。遺骸 (いがい) 。「死体」よりも丁寧な言い方。「遺体を安置する」

  1. 《父母がこの世に遺した身体の意》自分のからだ。わが身。

    1. 「人毎に其の身あることを知りて、父母の―といふことを忘るるが故なり」〈人・閑情末摘花・三〉

[形][文]いた・し[ク]
  1. 肉体に痛みや苦しみを感じるさま。「歯が―・い」「つねられて―・い」

  1. 心に苦痛を感じるさま。精神的につらい。「欠損続きで頭が―・い」

  1. 弱点を攻撃されたり打撃や損害をこうむったりして、閉口するさま。「―・いところに触れられる」「―・い目にあう」「この時期に出費は―・い」

  1. 俗に、さも得意そうな言動がひどく場違いで、見るに堪えないさま。また、状況や立場・年齢にふさわしくない言動が周囲をあきれさせるさま。

  1. (甚い)程度のはなはだしいさま。多く、連用形を用いる。→甚 (いた) く

  1. (甚い)はなはだしくりっぱなさま。すばらしい。

    1. 「新発意 (しぼち) の娘かしづきたる家いと―・しかし」〈・若紫〉

  1. 動詞の連用形に付いて、その動詞の表す状態がはなはだしい意味を示す形容詞をつくる。「あまえいたし」「うもれいたし」など。

[派生]いたがる[動ラ五]いたげ[形動]いたさ[名]

[名・形動]

  1. 形や体裁が普通と違うこと。また、そのさま。異風。いてい。「異体な姿」

  1. 別のからだ。「雌雄異体」

  1. 異体字」の略。

出典:青空文庫