1 五十音図ア行の第2音。五母音の一。前舌の閉母音。[i]
2 平仮名「い」は「以」の草体から。片仮名「イ」は「伊」の偏。
3 いろは歌の第1文字。仮名がしら。
1 洋楽の音名の一で、日本音名の第6音。
2 「異本」の略号。異本の字句を傍注するのに用いる。
ご。いつつ。いつ。多く他の語の上に付いて複合語として用いられる。「―十 (いそ) 」「―百 (いお) 」
ごじゅう。いそ。多く他の語の上に付いて、複合語として用いられる。「―日 (いか) 」「―鈴 (いすず) 」
1 井戸。掘り抜き井戸。
2 湧 (わ) き水や川の流水を汲み取る所。「走り―」「山の―」
1 十二支の12番目。
2 方角の名。北から西へ30度の方角。北北西。
3 時刻の名。今の午後10時ごろ、およびその後の2時間。または午後10時前後の2時間。
4 1にあたる年や日。
5 陰暦10月の異称。
《昔、中国で未開人、蛮族をさしていった語から》異民族。えびす。
着るもの。衣服。「―を払う」「―食住」
1 病気を治療すること。また、その技術。医術。「―の道を志す」
2 病気の治療をする人。医師。医者。
《動詞「い(居)る」の連用形から》
1 居ること。そこにあること。「―間」「―場所」「長 (なが) ―」
2 座ること。座っていること。「立ち―振る舞い」
1 自然に人を従わせるような厳かさ。威厳。
2 人を恐れさせる強大な勢力。武威。「虎の―を借る狐」
きも。胆嚢 (たんのう) 。「熊の―」
周囲に引き回した垂れ幕。とばり。
律令制で、直属関係にない役所の間で取り交わした公文書。送る側の役所の名称に次いで「移」と書き、その下に相手方の名称を書いた。移文。
寝ること。眠り。
「心とけたる―だに寝られずなむ」〈源・空蝉〉
1 心に思うこと。気持ち。考え。意見。「遺憾の―を表す」
2 言葉や行為が表している内容。意味。わけ。「読書百遍―おのずから通ず」
3 《(梵)manasの訳》仏語。あれこれと思いめぐらす心の働き。思量。「心、―、識」
クモの糸。クモの巣。
「泉ともいさや白波立ちぬれて下なる草にかけるくもの―」〈源順集〉
1 昔、中国で、常に宗廟 (そうびょう) に供え置いた器。
2 人の常に守るべき道。常道。
イグサ科の多年草。湿地に自生し、また、水田で栽培する。高さ約1メートル。茎は円柱形。葉はうろこ状。夏、緑褐色の花をつけ、苞 (ほう) を長く伸ばす。茎は畳表・花むしろの材料。白い髄は、昔、灯心に用いた。灯心草。あかりも。いぐさ。《季 夏》「―の花を見て雨ごもり居たりけり/秋桜子」
[名・形動]
1 他と違っていること。また、他と異なった意見。「―を唱える」
2 普通とは違っていること。不思議なこと。また、そのさま。「―なことを言う」「縁は―なもの」
1 親しみを込めて質問する意を表す。「何を悩んでいるんだ―」「君も行くか―」
2 軽蔑したり、反発したり、詰問したりする意を表す。「何度言ったら分かるんだ―」「なんだ―、君らしくもない」
3 投げやりな気持ちやあきらめの意を表す。「勝手にしろ―」「どうせ負けるに決まっているんだ―」
「青柳 (あをやぎ) の糸の細 (くは) しさ春風に乱れぬ―間に見せむ児 (こ) もがも」〈万・一八五一〉
「一日 (ひとひ) だに君―しなくは堪 (あ) へかたきかも」〈万・五三七〉
1 物事の順位・等級・位階などを表す。「第三―」「従五―」
2 死者の霊を数えるのに用いる。「百―の英霊」
3 計算の位取 (くらいど) りを表す。「百―の数」「小数点以下三―」
「一品以下。初位 (そゐ) 以上を―と曰ふ」〈令義解・官位〉
⇒えき
⇒ゆい