(梵)saṃskṛtaの訳。作られたものの意》仏語。因縁によって起こる現象生滅する現象世界の一切の事物。⇔無為

  1. 鳥のからだをおおう羽毛総称

  1. 仙人天女などの衣。はごろも。

[名]最初。初め。
    1. 「我はけさ—にぞ見つる花の色をあだなるものといふべかりけり」〈古今・物名〉

[接頭]名詞に付いて、初めての、最初の、の意を表す。「—産」「—陣」「—孫 (まご) 」

雨にぬれないよう、身につけるもの。雨着 (あまぎ) 。

「めいめい—をかぶり、雑嚢 (ざつのう) を枕に横になった」〈大岡・野火〉

雨の降りそうなようす。雨模様。雨気。

[形]《「う(憂)し」から転じた語とも。ほとんどが連体形の用法。多く、目下の者に対して用いる》感心である。けなげである。
  • 「我が眼は違 (たが) わず—・い奴 (やつ) 出来 (でか) したり」〈露伴・寝耳鉄砲〉
[形][文]う・し[ク]
  1. 自分の思うようにならないで、つらい。苦しい。「—・いも辛 (つら) いも食 (く) うての上」

  1. ある状態をいとわしく、不愉快に思うさま。わずらわしい。気が進まない。

    1. 古代の親は、宮仕へ人はいと—・き事なりと思ひて過ぐさする」〈更級

  1. つれない。冷たい。

    1. 「—・かりける人こそあらめあかつきの雲さへ峰になど別るらん」〈風雅・恋二〉

  1. 悩ましい。せつない。心苦しい。

    1. 有明のつれなく見えし別れより暁ばかり—・きものはなし」〈古今・恋三〉

  1. 動詞の連用形に付いて、…するのがつらい、…するのがいやだ、などの意を添える。

    1. 「ここをまた我住み—・くてうかれなば松はひとりにならむとすらむ」〈山家集・下〉

[派生]うさ[名]
[感]はい。そうです。イエス。「—、マダム」⇔ノン

出典:青空文庫

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2023年12月